欧羅巴行進曲 (65) 終章/Schwarzenbergplatz : 4

我が家の窓はよく結露する。北側のものも例外ではないのだが、露がサッシ下部まで落ち、溝を伝って屋外へと流れ出たものが「つらら」を形成していたのを旦那さんが発見。雪は降らずとも冷気は相当なもんですな、こりゃ。
さてウィーン旅のお話、ようやく最終日突入。

前夜の就寝は結局 22:45。5時頃うっすら意識が戻るも、うつらうつらして6時に起きた。
朝食会場ではそこらじゅうで握手やら挨拶やら、なにやらビジネスの雰囲気が濃厚。商談会か見本市でもあるのだろうかと思っていたら、Prater の遊園地すぐ裏に Messe Wien という展示場があり、そこでこの翌日から模型展示会やら手芸フェアやらが大々的に行われていたことが後日判明。建国記念日前後のオーストリアは連休で、その手のイベントも多いらしい。そりゃ商談風にもなるわ。
そういえば昨晩から、複数の部屋にまたがるグループ単位での客を見かける。観光客も若干増える時期なのかもしれない。

8時にチェックアウト。時間に余裕があるので、最後にちょっとだけ撮影。

前夜に引き続き、しゅわるつ交差点手前。カーブに立って、リングの紅葉を鑑賞するひととき。

木曜日である。やっぱり平日朝は電車も自動車も多く、信号が変わるたびに電車と一緒に車列が来る。

3車線+2軌道を囲む並木は、曇り空を覆うように隠して彩りを与えてくれる。現時点でもメインマシンの壁紙にしたままの、ちょっとお気に入りのシーン。

紅白のボディは、やや彩度の低いウィーンの秋景色にもよく映えていた。

それにしても、5泊もしていながら帰る直前になって気づくものもあるもんだ。

線路脇のコンクリプレートに市章が刻印してあることとか。

煙草や雑誌を扱うスタンドが、大量のおみやげグッズや地図を取り揃えていることとか。

日本で言ったら昭和に全盛を極めたペナントに当たるような、要するにベタな品物も多い。こういうアイテムも、有名観光地にはなんだかんだで求められているのか、それともほぼデコレーションとしての役割なのか。

そしてもうひとつ、この日初めて知った運用。

なぜかリング沿いを、71系統が通常走ってない東側からやってきた。しかも着いた電停のホームは通常使わない方。

どうやらここまでは回送で、この後ここから始発として営業するようだ。線路に沿って左折すれば、その先は本来のルートに重なる。なるほど、送り込み運用的なやつか。朝だから観られた光景かもしれない。

初めてのウィーン滞在は実質ここで終了。おぼろげなイメージしかなかった街は「また来たい街」になった。さあ、あとはひたすら帰り道。通勤を急ぐ人に混じって、次に来る2系統を待とう。

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