異邦人、香港へ行く (14) 叮叮紀行/筲箕湾

今日はお買い物デー。そろそろリプレースした方がいいよねと以前から思っていた、靴やセーターを無事入手。大幅に前倒しのクリスマスということにしてもらった。ほら、雑貨店とかもハロウィン明けたら一夜でクリスマスモードですし。
まあそれはさておき、トラム制覇の旅は後半戦を着々と。

餐廳でランチを済ませた後、再び車中の人となる。

この電車の進行方向はバスと一緒です。これが倒叮(逆方向での走行)。
今更だが旧イギリス領だけあって、車も電車も左側通行。日本人には極めて馴染みやすく、歩行中も撮り鉄中も迷いがなくて楽である。

ほとんどの地域で、線路は海岸線からだいたい等間隔に離れたところを走る。

太古(という地名)の辺りから、また高層住宅が目立ってくる。都心からちょい離れたウォーターフロントエリアに、公団がバシバシ建っているようなイメージかな。眺めていると高さ感覚が狂ってくるのは香港スタンダードのようで。

さらに進むと西湾河。このへんに電車廠がある。ここが出口で、

2ブロックほど東へ進んだところに入口。この道路より海側に高速道路が走っており、その高架下スペースを利用して車両を置いているらしい。

両岸を住宅に囲まれて進む。郊外ということで、西環(堅尼地城を含む上環以西)と同様に護老院の文字も再登場。餐廰や餅店などもちらほら。なお、室外機や洗濯物が窓から飛び出しているのは、築年そこそこの共同住宅ではデフォらしい。

そろそろ終点のはずなのだが、ここで電車の進みが止まる。さっぱり動かん。

つーか前に電車居すぎ。これ、もしかしてもうここで終点扱いってことですかね。すると運転士さんが様子を窺いに来た(旦那さん談)ので、降りることにした。

降りてびっくり。我々が乗っていた車両、現時点で先頭から4番目。観るとすぐ後ろに既に1本停車、さらに後方から2本まとめて接近中。しかも先頭車両ですら正式には終点に着けていない。なんじゃこら。猿猴橋町もびっくり。と、広電わかる人にしかわからん例え。まあ要するに終点手前の行列がすごいって話ですわ。

そんなこんなで、東の終点・筲箕湾。日本人によるトラム沿線解説を渡航前にいくつか読んだのだが、どいつもこいつも皆違う読み方をしている。日本的発音はしづらいってことすね。

どうやら、ここでの折り返しをわざとゆっくりやっていたようだ。維園の人力折り返しに手間がかかる分を見越してのことか。
せっかくなんで周辺を軽く見物。

電停脇に、ミニバス(上写真左の赤屋根)がいくつか待機していた。この界隈からもっと郊外へ向かう路線のようだ。うまく使うと便利らしいけど、我々のような一見さんには難易度高そう。

こちらにも商店街。観光地というよりは、完全に地元民の日常の買い出しとして使われている感。

いうまでもなく、ここもループ状の線路で折り返す。半径が結構大きそうなことがわかっていたので、このために(?)持ってきた魚眼で全体を記録。

線形も丸けりゃ奥の建物も丸い。
ちなみに、左にちらっと見えてるマクドには窓際席が結構あり、この部分を俯瞰して楽しむにはぴったりのロケーションとのこと。我々はさっきのランチでおなかいっぱいなので遠慮しておいた。

※続きはこちら→(15) 叮叮紀行/船塢里〜維園

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