列車の花道 (1) 測る花魁

こないだの週末は、普段あんまり行かない方面に足を延ばしてきた。そうなる理由がちゃーんとあったんで、背景から含めて後日改めて記録しておこうかと。結果として存分に堪能したわけだが、同じように来た人が他にどんだけいたかは未知数。
さて今回は7月終盤のちょっとそこまで。

気が向くと梅小路にやってくる当家、多くの場合はそこに「目玉展示」が存在する。今回はというと、

おや? って言いたいだけやね。うん。
建築限界測定車。そもそも数両しかなかったうえに、現役車両は西所有のオヤ31 31、たった1両のみ。いついなくなってもおかしくない。というより近年、もうすぐ引退とか引退済とかそういう車両が来ることが増えている、この期間限定展示スペース。よって、ここでの展示は往々にして「見納め」もしくは「最初で最後の実物見学」になりがち。オヤも後者になりそう。

ありがたいことに、室内もしっかり公開されている。もちろん拝見。

車端から入ってすぐ脇に水回りの小部屋。

の脇にシンク。どうもこの車両はかつて連合軍が料理に使っていたらしいから、その名残だろうか。

室内には長椅子というかベンチが設けてある。そしてその先に、この車両最大の特徴部分。

通路をギリギリまで削るようにして作られたアーチ、これが測定装置の本体を構成するパーツ。

その先にも少々スペースがあり、冬季に備えたであろうストーブに目をやったところ、解説担当のボランティアさんが目ざとく「ダルマストーブって書いといてね」あっはい。書いたよ。

反対側の車端に、測定装置がもう1セット。カーブとかだと、車両の端と真ん中で壁からの距離が違うもんね。

そして大きく外へ飛び出しているのが、測定装置の最重要部品である矢羽根。かんざしを何本も挿しているっぽいから、別名おいらん車。なるほどね。

貴重な機会は存分に活かすべく、あとは外観をじっくり観て回る。

矢羽根が2ヶ所。同型車では3ヶ所あるのが標準らしいが、まあそれはそれ。

このスペースの特権「上から見物コース」もしっかり使う。この矢羽根、整える際はなんと人の手でやるらしい。だからすぐそこまでハシゴがついているわけで。

人が減ったのを見計らって正面へ。もっとも古い銘板には「梅鉢車輛會社 昭和12年」とある。

中央の通路部分、外から観ると構造がわかりやすい。障害物に当たると矢羽根が後ろへ倒れて検知するという。

なにぶん昔のアナログ装置なもんで、位置揃えはまあそこそこでいいらしい。先端部、木製やし。

これが全部で57本あるってことのようだ。

と、こうして30分弱。そこまで人が殺到するでもなく、あれこれしっかり観察できた。せっかく来たし、他も観てくか。

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