有終のはじまり (4) 手柄山ミステリーツアー

すっきり晴れとはいかないようだが、土曜は午後に絞って突撃するつもり。でも日帰りコースだから黄色さんまでは居られなさそう。
21日午後の話、先にちょっと寄り道のネタを。

赤穂から姫路まで戻る。帰りの昼特を確保し、昼食を済ませて、市営バスに乗った。市のサイトで公園の最寄りと言われていたバス停は随分離れた所にあったが、なんとか到着。
その公園で、ちょっと気になっていることがあった。
が、専門外ジャンルに対する詰めの甘さというべきか。場所が判らない。麓に近い立体駐車場まで無駄に歩いてまた戻る。と一言で済ませたが、実際は30分以上さまよっていた。そんなに観たけりゃ正確に調べてこような自分。

目指すものが、最初に探索を開始した駐車場のすぐそばにあると気づいたのは、あてもなくうろつく中で見つけた2つの手掛かりがやっと頭の中で繋がった時だった。

れんが造りの壁に残る、ふさがれたアーチ。

そして、そのアーチに向かって延びていたであろう、遺構。

駐車場の片隅から、そこを見下ろす。

あぁ、やはり一足遅かった。2月末までは他路線に手が回らないだろうと思っていた通り、前週の公開イベントに行けずに終わったのを思い出した。
中庭は封鎖されて入れない。迂回路を経由して工事用フェンスに張り付くと、かろうじてその姿を観ることができた。

姫路モノレール。現物を観たのは初めて。
関西出身じゃないからか、この存在自体を知ったのがそんなに前のことではない。撮りを始めてから時々姫路を通るようになり、新快速の車窓から廃線跡を見つけては「なんやろな、あの謎の構造物は」とずっと不思議だった。わたしが生まれる前に休止されているとあれば、知らなくても仕方ないか。

かつて手柄山駅だったトンネルの中は大変暗く、車両を写そうとすれば外観と露出が違いすぎて苦労する。あの壁がふさがれる以前は、市街地を見通せたのかもしれない。
前面しか見えないけれど、色遣いや意匠はどことなく、小さい頃にちょっと古い図鑑で観た「未来の乗り物」を思い出させた。オレンジ基調だった頃のリニア実験車両と、そう世代は遠くないかな。
40年前から観た「未来」。数年後にはきちんと公開されるらしいから、また観に来よう。

さて。勿論というかなんというか、ここへ来た主目的はこれではない。ひとしきり眺めた後、頭を再び切り替える。

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