オトナの工場見学・後藤 (4) 勤労する現場
29 Jun 2016
ふとしたことから、仕事に対する姿勢やら、人生の浮き沈みやら、そんな話で盛り上がる夕食後。いろいろありつつ、なんだかんだで平均値に近い生活はできてるんやろなぁ。一般のご家庭より旅費が明らかに多いだけ。
でだ。後藤の見学は意外と盛りだくさんなのです。
ちょうど今まさに、やくもの台車を扱っている真っ最中だった。右端に見切れてるやつ、言われてみれば振り子っぽい構造のような。うん。
その隣はエンジン庫。
工場ならではの片隅の小物もまたいい味を出しております。あと標語。安全第一な職場で働いたことがないからか、あの手のものは新鮮に映る。
ふと見上げれば「国鉄浜松工場」の文字。あー、アレはそっちからもらってきたんすね。昭和製のものでも使い回し可能ならどんどんリユース。ある意味徹底したエコ精神。
で、エンジンなんすけど。
通路の一番奥にいるやつが、検査中の車両から外した状態のエンジン本体。でかっ! 立ってる中の人よりだいぶ奥にあることを勘案してもなおでかい。パワフル走行を支えるにはあのくらいの大きさが必要なのか。
西の気動車すべてをここで面倒みているだけのことはあって、場合によってはエンジンだけ系列会社のトラックに積んで運んでくることもあるそうで。確かに「米子メンテック」て書いてんな。
見学行程はまだ続く。
しばし羽を休めている DE10 さんの前を通過して、次のチェックポイント。
輪軸作業場、とある。この左側にモニタが置いてあって、到底お子様には難しいんじゃないかというレベルでふつーにテクニカルな大人向け解説の入った VTR がこの後上映されたのだが、それより気になることがある。
ちょうど今まさに(2度目)輪軸作業中やないですか! お子様たちの頭越しに作業の様子をガン見する大人。
軸に車輪を装着して、クレーンを持ってきて、吊り上げる。あれだけ重そうなモノの取り扱い、そりゃ慎重にもなるわ。一般人(我々)がガン見してる分の緊張があるのかどうかは定かでないが。
車輪一式は吊られたまま奥に引っ込んでいった。
なお余談だが、このクレーンにはメロディがついていた。博多ジャッキのエレクトリカルパレードに当たる、稼働中であることを知らせるアレ。前後移動時(画面奥←→手前)は「草競馬」、左右移動時はクラシックのなにか。その場でどうにか暗記、帰りの車中で調べたら、モーツァルトの「交響曲第40番ト短調 K.550」と判明。旋律を音階で覚えて後で調べるという技が、他2名に驚かれたのは意外だった。
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