高架下の証人たち・東武編 (3) 昭和の記憶
27 Feb 2015
今日の旦那さんは日帰り出張。遅い新幹線で戻るらしい。移動時間の短縮って、すなわち出張旅程の圧縮=スケジュールがきつくなるわけで。そりゃ帰りに車中で一杯くらいやりたくなるよね。うん。おつかれさまです。
まあそれはさておき東武博物館の巻ラスト。
電気機関車、バス、そして突然のロープウェイ。明智平ロープウェイという日光方面の路線で使われていたものらしい。
車内にも乗り込めるようだったので、バスに入ってみる。
うわ。運転席脇のでっぱりが、中から観ると鼻のようだ(窓=目という見立て)。ボンネットが外じゃなく室内に出たらこうなるのか。
それにしても、どっかで観たようなこの雰囲気。まるっこい天井に、向かい合わせのロングシート。…あ、ネコバスだ。使われていた時代もまさにトトロの頃だから、実際このへんがモデルだったのかもしれない。
お隣には機関車・ED5015。
HM とは裏腹に、これ自体は昭和のうちに引退した車両らしい。ただどっちにしろ、つい10年ちょい前までは東武にも貨物列車があったのか。
銘板の渋い輝きに、かつての勇姿を想像する。
引退した旅客車両の一部は、建物の壁際に置かれていた。正確に言うと、壁際に車内への入口があり、車両本体があるのは建物外。よって、外観写真は場内に入る前か出た後じゃないと撮れない。我々の場合は後になった。
てことで、スペーシアの先輩・デラックスロマンスカー。前だけの切り身とはいえ、顔の雰囲気はちゃんと伝わってくる。余談だが、同型車両がさいたま実家の近隣(?)にあり、そこを通ったら旦那さんが「いのししっぽいやつ」と教えてくれた。なんかわかる。
内部は落ち着いた配色。あの時代のフラッグシップとしての風格も漂う。
そしてもう1本、昭和中期に廃止されたという日光軌道の車両。
ん? これは観たことがあるぞ? しばし考えて、譲渡先の岡山で復刻塗装されてる単車バージョンに数年前出会ったのを思い出した。アレか。
こちらは連接車。木目にグリーンの配色が似合う。
そしてここでさっきのロープウェイと話がつながるわけで。小田急に箱根があるように、東武には日光がある。軌道が今も現役なら、いい風情を出していただろうなぁ。
と、在りし日の姿にいろいろ思いを馳せたところで見学終了。200円で入れた割には、なにかと見どころのある展示内容であった。
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