都めぐりをご褒美に (4) 一瞬を楽しむ旅

なかなか週末の写真整理に手をつける暇がない。今週中にいいもののピックアップくらい頑張りたいなぁ。さて、梅小路編、館外のおまけを少々。

駅舎を移築した、和風とモダンの混じった建築様式。

動輪っぽくも見える丸い部分。屋根瓦にも同じ意匠があって、おそらく「京」を図案化したものではないかと。

そんな資料館を、ぼちぼち後にする。顔を出して記念撮影ができそうな動輪で遊ぶお子様を眺めつつ。
…いや、待てよ。前回見逃したアレが気になる。思わず彼氏さんを引き止めて、時刻表をチェック。えらいアバウトな表記だが、もうじき来るはず。20分に1本しか動かないのに、まあタイミングよく会えたもので。

これです。

緑の中を走り抜けてくるレトロな車両。蒸気機関車館の敷地ではなかったと思うが、すぐ外側を走っているチンチン電車。気になるやん、鉄道系施設のすぐ横に線路ひいてあったら。

前回会えなかったのは何故かと思ってよく観たら、運行は土曜と休日のみ。あぁ、なるほど。

で、乗るかって? 勿論。乗るに決まってるじゃないですか。
300円を用意して近づいていくと、1人150円って言われた。どうも基本的には反対側から往復で乗るものらしく、ここから乗ると復路のみだから半額ってことらしい。ま、歩いて戻ればいいよね。
わたしたち以外に親子連れ1組だけを乗せて、発車。

うお、意外と速い(またそれか)。普通に路面電車みたいな乗り心地。途中の大きなカーブも結構遠慮なく曲がる。

木を随所に使った内装の中、籐っぽい吊り革が目新しい。

え、もう着いた? 多分、2分も乗ってないと思う。びっくりするほど短距離だが、着いた先に公園があることを考えると、お子様にはこのくらいがちょうどいいかと。

降車後、改めて外観をゆっくり観察。つやつやのチョコ色塗装に、うっかり「ただの鏡です」という一文が脳裏をよぎる。

「レトロ風」の車両は全国に数あるが、これは木や金属の風合いがまともだ。新しい車両を塗り直したわけではなさそう。後で調べたら、京都市電の動態保存車だったことが判明。往年のベストコンディションに戻したってことやね。お隣の蒸気機関車同様、長く大事にされるといいな。

それにしても、暑い。溶けそうになりながら、自販機でアイスを買って日陰で食べて、それから京都駅へ戻った。バス停へ向かう途中、通りを歩く外人さんたちが「go to けいはん」云々と会話しながら信号待ちする後ろ姿に、なぜか某アニメの巡礼地を連想する日本人2名。観たことないけど。

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