名列車は変身する (1) 走る象徴

あれ、梅雨まだ明けてないんか(関西は)。今日は毎月恒例「クルマのバッテリー回し目的でドライブ」やってきたけど、いかにも夏っぽい雲とか出てたし気温もずっと高かったし、もうすっかり夏になったものかと。あとで明けてましたって言うパターン?
さて今回は6月最終週、一点突破型の目標を立てて出かけた日のお話。

その日、梅雨真っ只中にしては強い日光が降り注いでいた。

サイズひかえめのぴちょんくんが見守る、ここは新大阪。

20番線はすでに賑わっていた。当駅折り返しの山陽専用ホームだから、乗車待ち客が多いのはそりゃそうなんだけど。

さくらの発車迫る頃、我々がわざわざ来た理由を雄弁に物語る光景が出現する。

次の列車の乗務員さん。鮮やかなピンクのエプロンに躍る、もはや誰でも知っているあのリボン。そう、アレ。
目立つ車両の入線時は、非鉄の人がスマホ持ってどのような挙動に出るか読めない、というのは黄色で学習済。よって、お迎えは動画で行うこととした。

うわー。まじピンク。てか、遥か遠くから接近してくる時点で最初に目に入ったのがピンク。すごいな。ウソ電みたい。

パンタカバーまで完全にピンク。いやはやお見事。

というわけで、今回の目的はこの「ハローキティ新幹線」である。18年の投入からはや数年、にもかかわらず乗車どころか撮影すら一度もしていなかったのは、当家ではキワモノ扱いに入っていたからかもしれん。考えを改めるに至ったのは、少し前に発表された「N700 の一部を8両化して 500 系の大半を引退」とのニュース。ついにその時が来たか。いつまでもあると思うな 500 系。
でだ。外観鑑賞は下車後にとっておき、乗車時は着席を最優先とした。その理由は2号車。3〜8号車は至ってふつうの車内らしいが、1号車は全面改造(詳しくは次回)、そして2号車は “KAWAII! ROOM” と称した特別仕様。

とは聴いてたけどなんじゃこりゃー。デコがすごいんじゃ。床に始まって肘掛けも窓上にも。

背面の「車両のご案内」までがっつりカスタム。1号車にもなんかいるし。

もちろんヘッドカバーも特製。

この感じだと初期はピンク地だったのだろうか。大半は白地で、たまに色違いが存在する。てのを折り返し準備中に発見、狙って座ったが、実はそこそこ数あるんであわてる必要はなさげ。

そして妻面の広告枠に自動ドアまでこってり仕様となっている。座席は紫ベースの原色のまま、なにげにピンクと相性よかったのね。

窓の日除けスクリーンも特製だと途中で気づき、いくつか閉めてみた。ほかにもまだ柄があるっぽい。

という座席に加え、1号車寄りの車端にもう少し仕掛けがある。そこを観るついでに1号車偵察に行こうとしたけど、乗車早々いきなり大混雑で2号車まで行列ができてたのでしばし静観。落ち着いたところでおもむろに席を立つ。

装飾にあしらわれた文字が全部英語なあたりから察せられる通り、とにかくキティさん目的での海外のお客様が多い。日本有数の集客力は伊達じゃないな。着席中に周囲を見渡しても日本人がいたかどうかあやしいレベル。よって大荷物の方も多いことから、荷物置き場が設けられている。

で、その向かい側のスペースはというと、記念撮影コーナー。

そもそもこの企画が中国地方の観光 PR も兼ねているため、各県の名物を手にした姿も描かれている。

では1号車を観に行ってみよう。おっと、乗降扉もデコってあったか。

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