ふるきをたずねて (1) やまびこ響く / 1999.08.28

少し前に自分で話題に出してから気になっていた、90年代に撮った写真を探してがさごそ。そしたら他にもいっぱい釣れたので、時系列逆順でちょいちょい出していこうかと。

土曜だというのに、わたしは仕事用の服で東京駅にいた。確かこれが生まれて初めての出張。集合場所は東北新幹線のホームだったか改札だったか。

お、E4 みっけ。って今だから判るだけで、当時は東北方面の知識はほとんどなく。東海道で観ない顔だから撮ったのだろう。そんなわたしにも、一目瞭然なことはあった。

うちらが乗ったんは古い車両っすね。はい。そうか、これが人生初の200系乗車か。


車両案内の絵柄からすると、とんがり顔だったのだろうか。

紙コップ備え付けの飲料水って、今はもうないんかな。

出張の目的は、花巻での視察だった。同行は上司2人と、社外のコンサルさん。彼には大変感謝している。「将来のため、独自ドメインは絶対持っとくべき」とおすすめしてくれなければ、希望通りのドメインは持てなかったろう。
わたしは専ら記録係。だからカメラを持ってきたのだ。現地で昼食、店舗を3ヶ所ほどはしごして、予定をどうにか消化。日帰りなので、慌ただしく駅に戻ってくる。

もちろん、新花巻。今のところ、新幹線で訪れた最北端。

あいにくの雨。だが、ホームの窓から見える景色は、宮沢賢治の言うイーハトーブとはこのことか、と思わせてくれる雰囲気を漂わせていた。

そんな風景の中を田園に沿ってとことこやってきた、釜石線のキハ100(今調べた)。
そして程なく、乗って帰る電車が接近のおしらせ。滑り込んできた先頭車に、思わずカメラを向けた。が。

…ふぅ。人生最初で最後のシャークノーズ200撮影は、1本の柱によって見事阻まれましたとさ。そもそも当時のデジカメじゃシャッタースピード全然足らんけど。

帰りの車内は、スーパーで買った地ビールとつまみで、完全にただの宴会と化していた。帰宅後、コンサルさんから来たレポを酒の入った頭で精査できたのが不思議でならない。

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