お名残列車、東へ。 (2) 無数の同行者

こないだの週末はあまりに濃すぎて、初日のまとめすら28日までに絶対終わらない事が確定。そもそもこっちのシリーズが26日まであるっていう。毎度長文ですみません。
なわけで乗破レポの続き、グリーン車のインテリアなどを。

そろそろ朝食にしよう。バームクーヘンを1本(食べ物として観れば単位は「本」)抜き取り、慎重に1号車の蓋を開けて中身を取り出した。では、いただきまーす。これをうっかり完食してえらいことになったのは既報の通り。
空になった箱が残る。すぐにしまうかと言えば、それはもったいない。

W 編成の中に W 編成。16号車の前照灯を光らせた「のぞみ 東京」。そしてここは8号車。これを撮るためだけに、新大阪で買えば済むものを博多で買ったわけで。時節柄、同じことを考える人は当然他にもいらした。例えば前の席の方とか。
広島辺りから隣に誰か乗ってくるかもと考え、箱を元通りしまって棚に上げた。前の方の頭上の荷物からも、同じものが数編成、顔をのぞかせていた。

博多発車の時点で、8号車の乗車率は予想していたより高かった。といっても数組程度だが、空気輸送と呼べるほど少なくなかったのは事実。中には三脚を立てる強者さんも(後で車掌さんに注意されてたけど)。
そして最も印象的だったのは、全線通して見受けられた方々。たたんだ状態の三脚にビデオカメラを装着し、それを身体の前に構え、進行方向を録画しながら通路を歩いてゆく。それが1人や2人ではなかったから覚えているのだ。
乗車中に一度も動画を撮らなかったのは、そうした姿を観て「うちがコンデジで撮るまでもないよな」と思ったせいもある。

意外にも、広島を発車してもなお隣は無人のまま。それはそれで気楽。
前日に東広島の線形を観て、実に飛ばしやすそうなストレートで、と思ったのは覚えていた。もしかしたらまたアレが来るかも。通過表示を撮って間もなく、やっぱりそれが来た。

と、手動連写したものをわかりやすく合成してみたりなんかして。300km/h という文字を1ショットで枠内に納めるには英語表記が適切だが、日本語なら分割すれば良い感じ。

これで速度表示に関しては完全に満足。あと撮っておくべきは、やっぱ車内設備やろ。史上最強と呼びたいグリーン車の設備も、わたしは今日でお別れ。

快適すぎて眠気を誘う、可動式ふかふか枕。わたしのベストポジションは結構低めの位置だった。

あるとないとでは全然違うフットレスト。

一番広げた状態で、きちんと足を乗せると結構ちょうどよかった。

読書灯やオーディオサービスも、試してみたかったがその機会には恵まれず。

西明石、定時通過。乗り慣れていないせいもあるのか、山陽区間が過ぎるのは本当に速かった。ゴミ捨てついでに席を立ち、ここでもグリーン車の証を保存。

あれ?

8号車と9号車で全然ステッカーが違うことを今知った。
これを撮っていたら、新神戸で降りる同業さんらしき方に話しかけられた。今でもまだ幹線界の鉄子は珍しいのだろうか。

その新神戸から乗車された namasute さんが、後程うちの席を訪ねてくださった。素敵な計画は無事成功されたようで何より。そして、新大阪を過ぎ、東海区間に突入して全体的に人口密度が上がったと感じ始めたその時点でも、わたしの隣にはまだ誰も座っていない。

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