実録・おひとり様物語 払暁編 (3) 青のスリル、赤のメロディ

黄色い封筒の中身と、くまの想定スケジュールと、スケッチブックにひいたお手製ダイヤ。色々広げてにらめっこ。とりあえず7公演分ちゃりーんと納めてきたが、昨年は苗場のため参加できなかった超多発祭りをどうするかで悩み中。多分どこ行っても壮絶な場所争奪戦。ひー。
とまあ、既に心は来月以降に飛びまくりだが、先にこないだの話を締めくくっておかんとな。今回は目も当てられないような失敗がほとんどなくてほっとした。強いていうなら、最初に乗った 6A の入線時に通行人にかぶられたくらい。駅では仕方ない。

5時半起きのはずが6時になったのは、2日分の疲れの蓄積のせいだろう。
部屋から見える車両所には、つまらないほどに真っ白な車体が20本近く並ぶ片隅、ほんのわずかだけ青い屋根が垣間見えていた。じゃ、後でね。ライブはすべて終わったので、若干気楽な身支度で出発。
りんかい線は乗りすぎて飽きた。今日はこの道を数分歩いて別の駅へ。街灯が必要以上にかわいい。

そこから数駅。途中にガード下をゆく道。制限高さ表示がわたしの身長より低い。おっかなびっくり入る。半分くらい来ただろうか、なんか一段低くなった。

これ、誇張なしに目線の高さ。

という場所をなんとか通過して、今朝の目的地。写真だけは結構見かけるから、隠れた有名スポット。ただ言えるのは、現在の通常ダイヤでこのアングルから500を撮れるのは早朝の1回のみということ。だから頑張って来たのだよ。
先行列車のテストもまずまず。では行ってみよっかー。

おぉ、このくねりっぷり。本線上ではそうそう観れない曲線だわぁ。って、あれ? W2? てことは、昨日の W8 はそのまま博総に帰って、50A は交代したのか。大ちゃんが乗った日と同じ展開。最近時々あるなぁ。
そして、多分ここは某テレビ局を背景に入れられる貴重な場所。またひとつ「東京的風景」を記録できたよ。

ちなみに、方角を変えるとこんなものも。ザ・東京。

さらにこんなものも。

この 9A を見送って、高ーい場所を後にした。俯瞰スポットが高いのは当然だが、高所恐怖症の人には絶対おすすめしない。特に最初の1枚の立ち位置は、ある程度なら平気なわたしですら手足が震えた。

駅へ戻って、乗った電車を一旦降りる。それは、反対側の線路に「あれ」がいたから。幸いにも「あれ」は折り返し始発で戻ってきてくれた。

ドレミファインバータの赤い電車きたー!
そう、宿から徒歩利用可能なもうひとつの路線は京急だったのである。近い将来に歌わなくなるかも、と耳にして以来、どうも気になっていた。そこへもってきて今回、俯瞰に向かう途中に1本、そして今目の前に1本。すっかりスイッチが入ってしまった。
これは音撮ってなんぼやろ。カメラを替え、発車を待つ。と、反対側にも何か現れた。それを観た瞬間、録画ボタンを押していた。2100と1000、形式違いでドレミファ並び。
それらを見送り、朝食抜きで気合が途切れては困るので、売店でジョアを一気飲み。ゴミ箱が一切なかったが、困っていたら駅員さんが引き取ってくれた。

数本後、品川始発の特急。さっきまた別の2100が品川終点だったが、それの折り返しだとええな。と思ったら本当にそうだった。特急なので、宿の最寄り駅・青物横丁にも停車。しかも始発だから最前列が空いている。乗るしか。
色々おもろいものが観れた。着いて早々、どこからかバケツと棒付きタワシを持ってきて派手に窓掃除する運転士さん。対向車線には、先発が完全に去る前に頭だけホームにつっこむ気の早い次発。一部始終をホームから観たり撮ったりする男子も数人。
さあ、発車だ。意外にも、車内でのインバータ音はちょっと聴こえにくかった。急カーブと踏切をのろのろ通過し、その速度のまま1駅過ぎる。そこからがすごかった。加速が。座席に押し付けられる勢いをこんなところで体感するとは。競合他社への対抗手段として速度を選ぶのは、西の新快速と少し似てるな。
それだけ加速しても、青物横丁はすぐそこなのであっという間に減速。長距離乗ったら楽しかろうな。惜しみつつ降りて、今度は車外へ高らかに音階を響かせつつ去るのを見送った。

という乗車から降車までとか、最初の並びとか、青横で改札階に降りようとした瞬間やってきた青い方のドレミファとか、なんだかんだで3本も動画撮ってしまった。でも載せてないのは、どうやらうちの YouTube チャンネルを500目的で観てるっぽい方がいるから。でももったいないので後で考える。

駅前のミスドで朝食を済ませ、しばし休憩して、11時チェックアウト。サンルートは会員なので13時までいていいのだが、それじゃいつものやつに乗れないし。

最後の都内移動は E233。このカメラ持ってる時に来たの初めてじゃなかろうか。

そして、29A 乗車時恒例・6A お迎えは、15番線から無事見届けたのであった。
16番線の柵には、W1 にカメラを向ける人がびっしり。カーブの奥へ長く伸びる車体が、15番線のミラーに映し出されていた。

この光景が本当に、あと3ヶ月で変わってしまうのだろうか。12月と決まったわけじゃないが、東京に入る「500系のぞみ」のいないダイヤに変わるまでは、実感が持てないままに違いない。

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