実録・おひとり様物語 払暁編 (2) 川をめぐる冒険

年貢通知どっさり到着。勿論全部申し込みますがなにか。
まずはこっちの話を続けよう。今回朝の撮影が多かったが、これは正午前後。多分一番慌ただしかった時間帯。

グッズ購入のため15時前に有楽町入り、それだけが決定事項。13時くらいまでは自由に使える時間。できる限りのことをしよう。
それで思いついたのが多摩川だった。今回初めて行き方を調べて、今まで行った川の中では抜群の好アクセスに驚き。強いて難を言うなら、数分おきに何度も東急を乗り換えることになり、車内で寝れなかったことかな。

むしろ大井町線急行の実物を初めて観て盛り上がっていたくらいだし。外見デザインが速そうでとてもよい。あ、でも車内がモケットの模様以外 E233 に瓜二つで不思議な気分になった。

たった3両の多摩川線。沼部という駅からちょっと歩けば、そこはもう河川敷。防音壁のない区間に16両入らないことは一目瞭然だったが、まあこれはこれで。
橋のすぐ南側には在来線も走っている。ので、北から撮るしかない。そうすると残念ながら、明らかに逆光。それでも露出を間違わなければ、車体が黒く潰れることはなさそう。先行列車で2本ほどテストして、どうにか許せる範囲を探る。ダイヤは順調なようだ。
さあ、そろそろ 6A が上ってくるよ。

背後にそびえる川崎方のビル群で測光したら、なんとかなったみたい。多摩川を渡っていたという証拠にはなるよね。
同業さんが1人だけ、直前に現れて 6A 撮って一瞬で消えた。

ここで大きな問題が生じた。下り列車に向いてない場所なのがよーく判ったのがひとつ。それと、暑い。なんか予想より遥かに日が照ってきた。もう汗だらだら。どっちにしろ40分間待機とか絶対無理。どうしよう。
心当たりの撮影地への乗り換え検索をいくつかかけるが、どれも間に合わない。うーん。どっか1つくらいないかな。あれこれ思い浮かべては消える。

そうだ、品川駅。それならぎりぎり間に合うと判明。よーし。
沼部の南行き改札に飛び込むと、1分もせず電車が来た。蒲田で行き止まりならきっと乗り換え口は先頭方向だろうと、先頭車両に乗り込む。これから遊びに行くであろう人々で、車内は結構混んでいた。
ほどなくして蒲田到着。これ、走ったら1本前の京浜東北とかあるんやろか。とりあえず走ってみるかと考えた次の瞬間、ダッシュするおねえさんに追い越された。ぴんと来た。あの人は「慣れてる人」だ。つまり、走れば何かに乗れる!
勘は正しかった。気づけば数人のダッシュ組が同じホームへ向かっていた。そしてホームには、まさに今着いた水色ラインの電車が。

品川に着き、Suica 入れてんのに入場券購入に現金が必要という理不尽な自販機(東海のせい?)を経由して、ホームにたどりつく。
が、ここでの駅撮りは初。構造が頭に入っておらず、うっかり南乗り換え口を使ってしまったのは失敗だった。ホームは全面的に日陰で光量が足りない。人がまばらなのをいいことに、10両分以上の距離を一気に駆け抜ける。頼む、間に合ってくれー。
すっかり息を切らして北端に着き、わずかな日なたにフォーカス位置を決めたのとほぼ同時だった。高架の奥に光が見えた。

この日の 6A〜29A 担当は、先日の岡山で奇跡の出会いを果たした W8。最近よく会うねぇ。

会えたのはいいが、観ての通り下り入線シーンは構造物との兼ね合いが難しい。南側はどうだろう。さすがに短い停車時間内で16両分ダッシュはもう無理なので、別の列車でテストしてみることにした。下りホームには本格的な(わたし基準では一眼使い=本格的)同業者さんがいたから、上り側から下りの後追いでもやってみるか。

こんなんなった。ちと柱が気になるものの、このうねうね感はおもろいかも。時間があるときに別アングルも試してみたい。

といったところで、この日撮影に使える時間は終了。本当はライブ後に夜景とセットの 50A を考えていたが、体力的にかなわなかった。翌朝にすべてを賭けて、昨夜より少しでも早寝しよう。

車両所には、これから一夜の眠りにつく車両たちが続々と集まってきていた。カメラのズーム画面に目を凝らすと、昨日と同じような場所に500がいるような気がした。

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