実録・おひとり様物語 払暁編 (1) 目覚めの時

では始めます(大ちゃんの真似)。東京遠征恒例「東京的な場所で撮影大会」、天気予報いまいちだった割には雨に遭うことなく無事終了したので、ぼちぼち記録。ライブの影響で過去最高デイリー閲覧者数を叩き出しつつ、お構いなしに別世界の記事を上げる。ま、いつものことか。

例によって 6A で到着。道中すごい勢いで動画を撮りまくり、29A の後ろ姿を見送る。

三河地方で線路に入った謎の男のせいで6分遅れの到着も、折り返し発車は定刻通り。車掌さんも駅員さんも、映ってないけど勿論運転士さんや清掃係さんや他の人も、皆が忠実に職務を全うする。そうやって新幹線は日々動いているわけで。

昼食後、まっすぐ宿へ。最初の目的地の話をする前に、まずその宿について書いておきたい。特定の意味で。
ホテルサンルート品川シーサイド。いつもよりちょっと高めだが、単に他が空いてなかっただけ。だが、早速チェックインしようと16階のフロントに上がった次の瞬間、目を疑った。
あの、あそこになにかいるんですけど。

東京第二車両所。要するに東海道新幹線の車庫。実はこの宿、そこから徒歩圏内。でも宿から見えるとは。ん、待てよ。まさか。

やっぱりー! そう、向きが良ければ部屋からも。ちなみに眺望とは関係ないが、ただでツインに格上げという幸運つき。風呂の広さが一番嬉しい。
とにかく、これはもう現地に行けということですね。じゃ行こう。といっても、500がいるのは、臨時がなければ深夜と早朝のみ。さすがに夜歩くのは不安なので、朝か。超早起きが要求されるが、いっちょ頑張ってみるか。

という理由で、ライブ翌日にもかかわらず5時半起きを敢行できた自分に乾杯。じゃ行ってみよー。
朝焼けに期待したが、残念ながら天気は曇り。そもそも日の出時刻に起きれていない。それでも観たいことに変わりはないので、頑張って歩く。川を渡り、歩道のある道を選んで遠回りしつつ、進むこと15分。

おおお。いるいる。東海のシマなので博総ほどのバリエーションはないが、ずらっといるだけで結構壮観。ただ、フェンスの網目が微妙に細かい。斜めからじゃ避けきれないので、もっと近寄ろう。
いろんな角度から観て、撮りたい絵を考える。1本をクローズアップするか、真横に近い位置から横並びを撮るかの2択っぽい。

新幹線は6時から営業を開始する。ので、こうしている間にも数本の白い車体が東京へ出動していく。

東京駅ホームの使用状況から、500が動くのは7時前後と読んでいた。どう撮るか。むしろ動画って手もあるな。あれこれ考えていると、到着時から既にヘッドライトをつけていた隣の700が出ていった。お、これで編成番号が見えるかも。

W2 だった。って、昨日 6A で乗ったから順当だな。
突然乗務員室の扉が開く。運転士さんが降りてきて何かを確認し、また車内に消えた。それからしばらくはひたすら待機。数分先行すると思われる列車が出ていった。さあ、そろそろか。

7時目前。運転士さんが座り姿勢を正したのか、ベージュの帽子が動くのが見えた。録画ボタンを押す。
それを待っていたかのように、高らかなホーンの音が辺り一面に響き渡った。ゆっくりゆっくり、滑り出す鋭い車体。VVVF のあの音も一気には駆け上がらず、低速を保って回送線へ向かう。そして、隊列の間から1号車が顔を出し、W2 は去った。
見とれていたせいか、去る瞬間の静止画撮影には見事失敗。でも動画はうまくいったよ

第1目標を達して宿に帰還。16階エレベーターホールの窓をふと眺めた。…あれ? 今なんか白地に青の物体が見えたぞ? 時計を観ると7時半過ぎ。と、いうことは。来るね。

見通しの利かない空気の中を、9A は静かに西へ消えた。
階下のカフェで軽く食べ、部屋に戻って動画を公開、それから1時間ほど仮眠した。目覚めたらまた移動だ。

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