Report – Daisuke Asakura live metaverse -birth- @ 東京国際フォーラムホールC / 2008.09.06

真っ先に限界来たのは喉でも腕でもなく足だった。今回の靴、ライブだけなら昨年も実績あるし別にええんやろけど、撮影に使うもんじゃないわ。ちと反省。
よって、総仕上げの明朝に備えて今夜の外出は断念。そのかわりというのもアレだが、視聴覚的な意味でおそろしく詳しいレポを上げてみる。まじで長文。ちょっとやりすぎたかね。こんなんメモれてんのは、2日とも遠望席だったからこそできる芸当。ちなみに昨日分も、今日の公演で判明した間違いを訂正済。
アンコール即興を除いて、セトリは昨日と一緒。でも曲名抜くと意味不明なので改めて書きまっせ。ステージパフォーマンスや映像を観る余裕のあった曲は詳述。

Opening SE.
昨日、そこドラムに合わせて箱を赤く点滅するタイミング間違ったよな、ってとこが1回あってんけど、今日は直ってた。

01. Dream Ape Metaverse
イントロのブレイク(配信版で0:50頃)でちょうどシンセブースに入るのが本来のタイミングなのだと思う。これも昨日は間に合ってなかった。
機材だが、てのりおんスタンドを取り付けたまっくぶっくがもう1台あるのを見落としてた。つまり、左から V-synth・まっく(の上にふろく?)・OASYS・てのり&まっく・Prophet が正解。

MC.
ここは完璧に2日とも同じ。

02. Repli Eye-Program”d”
イントロに伸びやかなフレーズが追加(配信版との比較で)。
檻の中で悩むようなしぐさの男。バレエのようなソシアルダンスのようなものを踊る男女。上手スクリーンには時折キリストの肖像も。LED には光の描く曲線。

03.
「み・ふぁ・そ・ら・み・ふぁそ・ら・ら」てな感じのメインフレーズでは OASYS ユニゾン弾き多用。
※9.24追記:キーマガ’08秋号収録曲で確定。タイトル不明。

04.
ピアノその1。主キーは C#(以下わたしの音感なので正解は知らん)。穏やかな展開。B メロはマイナーコードで流れるように。

05. ATLANTIC WEAVE
Prophet のつまみをひねってきゅるるるる。B メロではリード音に使用。
無機質な動きをただ行う白いロボット。おびえるように迷路を彷徨う黒い服の男。黄色と赤がメインの照明が不安感を演出。

06. Sistema Sol
緑のレーザー光線。V-synth がギターになる。スクリーンには分子の繋がりを示すような図形や、プログラムのソースとおぼしき文字列。

07. GATE I
スクリーンの波形にオーバーラップするヒトの骨格。その傍ら、白いロボット(?)は何度も壊れるように倒れて、スクリーンの赤い布を引き剥がす。そして下手の空には赤く丸い巨星が昇る(のちに球形スクリーンになる)。
メインフレーズの OASYS、ギターの V-synth、そして原曲ボーカルパートの Prophet、三者の明確な役割分担。

08.
ピアノその2。主キーは A♭。段階的に高音へ移行するかっちりした和音と、一気に低音まで駆け下りる速弾きと。

09. techno beethoven
ここでも V-synth のギター。煽るように客席を白く照らす照明。

Interlude.
青の世界にレーザーが舞う。ロボットはまず四つ足の四角い台を出してきて、そこへ直方体の箱を平たく向きを変えて置き、細長い LED を重ねる。運ばれる箱は、エメラルド、赤、白と、それぞれに光を放つ。

10. YA・TI・MA
大ちゃん以外の3人は幕間でセットされた物体を「演奏」。手以外直立不動の姿勢は、往年の YMO らテクノユニットを彷彿とさせるプレイスタイル。彼らは終盤で大ちゃんのシンセの周りに集まり、皆それぞれ目の前の機材で遊ぶ。が、最後に不自然な音色しか鳴らなくなり(実際は大ちゃんが不協和音を適当に弾いている)、3人は逃げるように去る。
読み取り・書き取りが間に合った LED 英文は以下の通り。
Hello / citizens / What’s my name?(発音は What is) / I do not know(発音は don’t) / What is my secret signature?(←深夜修正) / I do not have it /(以下2フレーズ不明)/ I’m, poor, little, / Yatima(全部大文字の場合と先頭だけの場合と両パターンあり)曲の最後に、シンセスタンド据え付けの3本の縦置き LED に DA / Metaverse / DA と赤文字。
スクリーンは、青白く光る塩基配列や、ランダムに歪む模様の中を泳ぐ蝶のような物体など。

11. SONIC CRUISE
ここは OASYS と V-synth を交互使い。
※9.24追記:配信曲005。記憶のかけらにフレーズとアレンジがひっかかってきたんで多分これ。

12. stealth〜biologic engine 〜 Embryonic Trigger
複数曲の連続だってことにようやく気づいた。前者の、オリジナルでいうと前半ゆっくりパートでこだます音色と、後半のノイジーなサンプリングボイスがそれぞれ混じってた。
てのりおんは途中で音色の大半をカット、ふろくシンセ使用は後半曲のみ。スクリーンには幾何学模様が補色で描かれ、さながら万華鏡のよう。
最後に大ちゃんが天を指差し、そしてピース。
※9.24追記:ステルスはこっちに統合。サンプリングボイスで思い出した。

13. Nothung syndrome
火花のような光の中を駆け抜ける。レーザーと白いライトが縦横無尽に宙を飛び交う。

14. SIREN’S MELODY
水中から見上げて光る水面の映像。場内はまばゆい白に染められたかと思えば、空気までもが虹色に輝く。スクリーンの映す絵はいつしか雲の上を飛行している。

15.
銀色のベストを着た男がひととき彷徨い、やがて中央の大きな穴に沈む。すると明るい光が。その後のラストパートは、虹組曲の発展形のように感じた。

余談だが、本編終了後に大ちゃんがハケる寸前、呼んだらちょうど2階を振り向いたように見えなくもなかったが、聴こえていただろうか。多分今回唯一に近い勘違い。

Encore MC.
今年の夏の暑さでわんこもダレる。勝手にスタジオで寝る。そういえば今年は夏休み作ってあげられなかったので、その分(?)今日は楽屋に来ている。って、えー!! スタッフに混じって廊下歩いてるとかうわー。当然場内は「観たーい」。一度はスタッフが難色を示したのだが、結局きちゃったー! ほんの一瞬やったけど、わんこたち突然呼ばれて驚いたのか挙動不審になってて笑った。
夏といえば雷。あのスピーカーでは絶対出せない低音域(とかダイナミックレンジとか)は、電気が通る時起こる熱で空気が猛スピードで膨張し、その速度が音速を超えることによって鳴るらしいよー。と、豆知識。拍手をご希望の大ちゃん様。

真面目な話も。メタバシリーズは「人間の限りない想像力への挑戦」を目標としており、今回の birth はその象徴としてのもの。正直、実現できるかどうか不安もあったが、皆のおかげで作れた、と大ちゃん。想像力、揺さぶられたよー。だから大丈夫だとわたしは思う。
最近何かと現実世界はネガティブなことが多いが、「人はもっとすごいことができる」し「想像したことは絶対現実になる」。その思いを伝えたい。大ちゃんらしいメッセージ。

16.
今日の即興ピアノは星空。客席のルミカが綺麗だからだって。確かに昨日より光が多かったように思う。わたしも倍増した甲斐があった。お返し?にミラーボールの星空をもらった。

17. Angel Algorithm
そういえば虹系ライブでもこの曲は遊びパートやったな。今回はパフォーマーさんが、小さな四角い鞄を持ってきて追っかけたり逃げ回ったり、カラフルな布をくるくるくるくる。そしてやっぱり今日もポニョ。

18. ride on free
シンセの音色じゃないギター(いつもの赤いやつ)が出てきたのはこれが最初で最後だっけ。やっぱりダンサーさんたちは力強い。

19. The Transmuters
リンクしてるのは「さんさつひとくみのはーどかばー(←たどたどしく)」のパンフ2冊目…じゃなくて3冊目。間違いをつっこまれた大ちゃん「帰るぞ!」あーすねないでー。とかなんとかいう前振り。
※あれ?すねてたのってわんこに嫉妬した時だったか。

最後のメンバー紹介、「特別に」といってコリオグラファーさんも急遽呼ばれる。あたふたしてた。

こうして生誕祭は幕を閉じたのであった。昨日の「ライブ後に開いてる店少なすぎ」という教訓を踏まえ、さっさと宿付近に引き上げてパスタで自分を慰労。
巷ではかなり賛否両論のようだが、わたしは大ちゃんワールドに120%どっぷりハマった方の人なので大満足の2日間でございました。この勢いで drive 以降のチケ取り超がんばる。ちなみに「がらりと変える」らしいよ。

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