実録・おひとり様物語 山陽編 (5) ハッピーエンドの形
4 Sep 2008
午後、阪急で軽く流してリハビリ完了。1日寝ないと回復しないってのは歳だろうか。
で、ようやく2日めの話。在来線往復って意味では前夜の門司出発以降が復路なんやろうけど、普通に日付で区切った方がわかりやすいわな。
気合で6:40起床。コーンフレークなどをいただいて、そのままチェックアウト。18きっぷ最後の押印欄にハンコをもらい、その先でまた入場券。
上りホームに出ると、下りホームの影が上り通過線まで及んでいる。16両で停車線に来るなら奥行き出せそうだが、今回はそうもいかんので下りホームに移動。ここは潔く単独走行に絞ろう。
まもなく、待避の100が到着。そこへ構内アナウンスが。
「のぞみ6号は車両交換のため約5分遅れで…」
なに? 500以外のものに交換されてたら泣くぞ。臨時運用はないから、最低1本いるはずの暇な編成が代走してくれるとよいのだが…。交換するほどの何があったのか、それもまた心配。ともかく通過を待つ。
背後にはこだまレールスター。6A が定刻ならかぶっていたのか。
それから5分。線路の彼方に光が見えた。
幸い、ピンチヒッターは W7 だった。これだけ晴れているので、せめて顔に大きな影が当たらないようにと頑張った成果は、一応あったようだ。他にもいろいろかぶっているが、まあ尻切れよりはよかろう。架線柱の背後がほぼ山しかないから、それなりにすっきり見えるかも。
では今日も移動開始。6A ハプニングのため予定より1本後の下関ゆき115は、なんと2両。車内は学生だらけ。停まるたび、そこらじゅうから「おはよー」「久しぶりー」。ああ、そういや新山口でも学生の大群とすれ違ったな。今日から新学期。
下関方面に乗るのはもう3度めだが、今回はまた別のもの狙い。新下関にやってきた。えーと、こっちへ数分歩けば見えるかね。
いたー!
その筋では有名な、乗務員訓練センターの生き残り0系・Q3。最近はめっきり動いてないと聴いたので、ここらで寝ているだろうと思ったらやはりそうだった。
現物を観ると本当に痛々しい劣化。よく言えば限界まで使い倒したってことなんだろうが、それにしても、ねぇ。
逆光承知で反対側にも行ってみた。道路より随分高いところにいて観づらい中、駅側の顔はどうにか見えた。動いてなかったのは惜しいが、本線の0系と一緒に消え行く可能性も高いし、観に来れただけよかったのかも。
駅に戻り、きっぷを買う。入場券ではなく、乗車券と特急券。18きっぷをあえて使わない理由は、往復完全在来線に耐える自信のなさ以外にもあった。
638A がちょうど0系なんやもん。
4月に博多南線で乗った直後、車内チャイムが昔の4打音に戻ったことを知った。それに南線は新幹線ちゃうし、きちんと本線乗車しておきたかったのだ。
これは R68。博多で R67、昨日 R61 だったから、3編成全部に会えたことになる。しかし、再塗装したから当然だけど、いい光沢出てんなぁ。あと3ヶ月の命なんて信じられない。
さあ、出発だ。車内は大変空いていた。月曜朝に人気が出るような便ではないのだろうが、やがて大きな理由に思い当たる。待避があまりにも多い。新下関4分。厚狭5分。徳山4分。新岩国に至っては12分。即発車の方が珍しい。
道楽で乗ってる人なら、こんな感じで(↑は徳山)待避のたびに何かしら撮れるから苦ではないが、先を急ぐ人にはさぞかし使いづらかろう。よって、実際乗ってたのは圧倒的に前者が多かった。新岩国でやっと、広島乗り換え狙いの旅行者が増えたかな。
それでも、今回のわたしにとっては非常に重要な乗車だった。実用的な意味で。だって、在来線で3時間半かかるところを1時間半で行けるんだよ! 開業当時の新幹線はまさに「夢の超特急」だったことを、改めて身をもって実感。
広い座席でくつろぎながら、いろいろ撮った。停車中の LED 字幕案内に、次駅接近時しか鳴らない例の4打チャイム(走行中で雑音多し)。
そのチャイム収録に手こずっていたせいか、広島到着まではあっという間だった。ここでお別れ。
先頭付近のホームは、撮る人でごった返す。わたしも発車直前から動画撮りつつ見送ったが、メモリーカード容量が足らず、きわめて中途半端なものが撮れてしまったのは秘密。
それにしても、0系の人生(車生?)もいろいろだ。こうして派手に見送ってもらえたり、朽ちるほど使い込まれたり、住友色みたいにあっさり退場してしまったり、突然てっぱくに拾われたり。どんな車両もいつかは廃車になるが、幸せな最期って何なんやろね。
ちなみに広島で降りたのは、10分もせずに来る 9A を迎えるため。同時刻発車の上りとかぶらないのは助かったが、先頭の影かぶりを避けたら結局15号車で切れた。撮りに向いてない駅ってあるよな。
ではぼちぼち在来線に戻ろうか。あとはほぼ帰るだけ。最後に大ネタが待っていることを、この時点では知る由もなく。
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