実録・おひとり様物語 山陽編 (4) トンネルを抜けると

先代コンデジで撮った動画をようやく確認。音質が悪すぎてがっくりだよ。まともなビデオカメラ欲しいなぁ…。
なんか久々に長編になってきたが、ようやく往路のまとめ。木曜深夜までには片付ける。

待ち受けていた下関ゆきは、初めて乗る広島カフェオレ。白地なだけで随分印象が違う。座席も似て非なるもので、岡山版は223とかと同じだが、こっちはもっと簡素化した状態。色分けがなく、背もたれの区分け数も少ない。
さっき撮影で走ったら猛烈に気持ち悪くなった。ここは車窓より回復を優先せねば。空いているのを幸いに、横になって体力を戻す。

どうにか持ち直した頃に到着。陽が沈みかけていた。

ここは新山口。昔は小郡駅だったので未だに違和感が。
また入場券を買い、若干の猶予の間に場所を探す。どうやら短編成との並びでは、通過線で16両入れるのは難しそう。残念だが、尻切れ覚悟で「並んだという事実」を優先することにした。あとは空。

通過待ちの100が入ってきた頃には、雲がいい感じに照らされていた。が、線路上は暗い。どのみち粒子が粗くなるのは自明なんで、空が白飛びしない程度で撮ってみることにした。
それでは今日のその時2本目、670A+50A。

やっぱり3号車で切れた。あと雲はさっきの方がよかったなぁ。それは諦めるとして、こうして観ると500と100って相通じるなにかがあるような気がしてきた。とんがった顔に切れ長の目。

この後一気に暗くなり、高速シャッターではまるで撮れなくなった。ここで 50A を撮れる季節もそろそろ終わるのだろう。

おっと、もう行かねば。グラデーションを一瞬眺めて、すぐそこの宿へ。
今回はこちら→コンフォートホテル新山口。設備レベルは東京の平均(=わたしがよく使うレベルで)と互角で、地方都市ゆえお値段は破格。樋口女史で釣りが来る。唯一の難点は地上波民放の選択肢が少なすぎることだが、山口だから仕方ない。まさか堂本が観れないとは思ってなくて最初はがっくり来たけど。
急いでお湯を沸かし、やきそばとヨーグルトで夕食終了、即出発。運転間隔の長い区間での乗り遅れは怖い。

今度の下関ゆきは山口線待ち合わせで5分ほど遅れての発車。それでも広島カフェは頑張ってくれて、着いた頃には2分遅れに回復していた。すっかり日は暮れ、車窓も何もあったもんじゃないので、基本は横になって過ごした。
さて、下関。乗り継ぐ先は、昼間観た213と似たような風貌のステンレス車・415。水色帯の真ん中で、JR マークの赤さが主張していた。あぁ、ここから九州の縄張りやね、と改めて思う。そして、この電車が「目標」を達成する最後の1本なんだという実感も。

11人用のロングシートに座ると、ほどなく発車。関門トンネルを潜ってわずか6分。ホームが近づき、突然電気が消え非常灯がつく。内心あわてふためくも、動じる客が誰もいない。ならばこれは通常の現象なのだと、納得したところで照明が戻り、扉が開く。
とうとうここまで来た。1日で。寄り道込みで13時間(抜きでも9時間)。

門司です。山陽本線終点!!
大昔、戸畑か小倉にいた頃に関門区間は乗ったはず。だから「乗りつぶし」という意味では下関で充分だったんだが、当日その場のノリで門司プランを計算したら間に合ってしまった。こうなったら全線一気乗りしてやれと。そんな無茶を完遂できたのも18きっぷのおかげだ。あれを持ってたからこそ、この旅を思い立ったんだから。

せっかくこちらへ渡ったので、海側へ数分歩き、夜景を観に行ってみた。一応関門橋を望むことができたのでよしとする。ついでに小倉も。


海沿いの公園は、夏休み終了を惜しむ高校生らしき集団の遊び場になっていた。海の近くで夜遊び。自分もいつか通った道、と思うと微笑ましく見えた。
ここでもあまり時間はない。えらく近代的に整備された駅舎に戻り、さっきのと同系列とは思えないほど国鉄ちっくな外見に、内装だけサイケな(乗務員室扉が青!)415で下関へ。出発するとまた一瞬の消灯。「デッドセクション」という単語を、この時やっと思い出した。
下関でも一応改札を出たが、デッキから何かのタワーを観るので精一杯。関門橋を観るには15分歩くか、夜間は車じゃないと行けない火の山か、どちらにせよ無理がある。今日のところは引き上げよう。

全体的に茶色イメージの117で、あとはひたすら戻るのみ。静かな車内で、改めて達成感を噛みしめながら。
そして23時過ぎの新山口。山陽本線以外の電車はすべて終了、駅員すら見当たらない。静まり返った構内をゆっくり歩く。詰まったスケジュール消化に懸命で気づかなかった、デスティネーションキャンペーンの提灯が、そっとこちらを見下ろしていた。

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