お名残列車、西へ。(2) 見守り見守られて

祝日は何故か気合が全然入らなくて、結局何もできず。原因は雨か寝不足か。週末に向けて体力温存したということにしておこう。
29A 乗り納めレポ、乗ったところで前半が終わっちゃったので、今度こそ乗っている間の模様を。

29A といえば車中での昼食。

パスケース事件で早期入場が不可能になったのと、八重洲中央口にも店舗があることを前夜やっと発見したので、いつも通りに仕入れ。12時半に乗る必然性がなくなれば、「ほんのり屋」でテイクアウトを頼む機会も減りそう。

日曜日とあって、沿線からお見送り宣言をいただく。この数ヶ月で可能になった楽しみ方。
かずきパパさんは馬込に。海側扉に張り付いて待機。あっ、あの辺りに立っておられるような。しかし好天が災いし、猛烈な逆光にシャッターが下りず。
富士川には namasute さんが。再び張り付いて連写に切り替え。

…またしても望遠に付け替え忘れているわけだが。撮れたかな?

知っている方がいなくとも、東海区間では特に、沿線の名所や駅を観察しながら乗るのが常。多摩川を観ようとした視界を、白い物体が遮った。Z の試運転だったらしい。
思いつく所には大抵人がいる。田町、新横、中里、菊川、名駅…。フジテックの午後順光側にも、そして悪天候にもかかわらず大津市にもそれらしき人影。そう、関西は雨だった。最も撮りに向かない天候の中、撮りではなく乗っているのは幸運なのか。


この号車は半分程度の着席率。4週間後には人で埋まるのか。
気合が途切れてきて、富士川を過ぎてからは概ね座っていた。てか、乗り納めなんやから普通に乗ろう。そんな中で一番座席から遠くへ来たのは、トイレついでの寄り道。

誇らしげなテレカを詰め込んだ販売機も、29A なう、と主張する表示も。使う人が珍しくなると、W1 落成時にはどのくらい想像されていたのだろう。以前 W8 で電話ブースを撮った時とテーブル形状が違うのは、今気づいた。


カメラを換えてから撮り忘れていた案内板を収めて、席に戻る。視線が常に「16両の証」を追い求めているのを感じる。

普通車は存続するとはいえ、9号車より後ろに乗ることはもうできなくなる。乗り通しも8号車だから、これがいよいよ最後。

3年で慣れた2時間半の旅は、こんなに短いものだったろうか。

雨に彩られてしっとり輝く、なめらかな曲線を、束の間眺める。1号車側は場内放送で注意されるくらい居るようだが、わたしはここでそっと見送った。
有人改札を2度経由して、手の中にはきっぷが残る。それを無効と呼ぶか、乗車記念と呼ぶか。そんな小さな違いも、500系を生んだ会社の方が好きな理由なのかもしれない。

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