渋谷つながるカウントダウン (13) 雑踏ゆらめき

このシリーズ、10月と12月にも撮ってたの忘れてた。どんくらい需要があるのかわからんけど一応1回目の冒頭にまとめ直し。どっちかっつーと自分用やね。というわけで引き続き3月分。

3月2日。「その日」まであと14日。昼間に別の撮影をこなした後、こちらにもお立ち寄り。

既に夕刻。乱反射した残照が浮かび上がらせるステンレス車。

西側の天窓が夕日を吸っているのか、構内はほのかなセピア色を帯びていた。

土曜で春休みということを考慮してもなお、改札内で何らかのカメラを使う人は加速度的に増えている。

我々としてはこれが、現地におけるのるるん見納めとなった。既に「最終日は展示しない」と告知されていたが、今思えばあれはのるるん周辺の混雑を緩和するためだったのだろう。

そうでなくとも利用者の多い駅だもの。今日も降車ホームは瞬く間に人で埋まる。

そして皆一様に真正面の改札をめざす。ノンストップで突き抜ける人あり、この後の約束を確認する人もあり。

ここで再び改札を出てみる。

頭上の掲示はいつも通りに淡々と仕事をこなしている。いかにも最近のディスプレイで観やすいけれど、5枚並ぶとなんだかクイズダービーのようでもあり。例えが古いか。

何故か改札の真ん前で立ち止まったり雑談にふける人が続出するのは、柱があることで壁際に立っている気分になるせいだろうか。建築技術が進んで柱が減れば、そんな光景もまた減るかも。

絶え間ない流れを片隅でしばらく眺めた後、我々もその流れの一部となって家路を急いだ。

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