渋谷つながるカウントダウン (11) 主役かがやき

しまいかけたレッグウォーマーをひっぱりだすレベルの寒さ。だが、外では立て続けにうぐいすが鳴いたりするもんで聴覚的には立派に春。どっちやねん。
では本日も渋谷から2月分ラスト。

今の駅にしかないものは、建物自体の造形以外にもある。

両側のドアが開いた状態。そこから差し込む陽光。お隣の先頭が見えるのも、構内がカーブしているからこそ。

そういえば、南口側から改札側を撮ったことはほとんどなかったことに今更気づく。

車止めの正面に立つと、なんだか先頭車両にかぶりついている気分。

眼鏡状の板たちを1番線で堪能するのもまたよし。内側の広告は基本的に1枠単位の契約なのだろう、主張が控えめに思える。

まあそのかわりホーム柱と垂れ幕が1社独占だとものすごい迫力なんですけど。竹中直人に罪はないが毎度こわい、と旦那さんがぼやく。うーん。これだけ真っ赤で写真がハイコントラストだと確かになぁ。

あまり人のことは言えないが、普段撮ってなさそうな人が増えてきたのは、この頃からだったろうか。

前照灯つきで「渋谷」の表示は入線時だけ。だから撮る人も多い。

一方、のるるんは相変わらず幅広い層の人に愛されていた。

時折、電車とお子様をセットにして記念撮影する家族が現れる。この子は大人になるまで「地上の渋谷」を覚えているだろうか。

よほどの悪天候でもない限り、昼間は側面板のシルエットが引き立つ。

あの板さえ入っていれば渋谷と判る、これは確かに強烈なアイデンティティ。後日中井さんが話していた通り、最近の駅に欠けているのはそんな突出した個性ということか。

しばらくして、アレが現れた。その周囲が猛烈に賑わう。

眼鏡を縁取る光が 9001 の顔を照らす。新型ならば丸い形状で穏やかに逃がす光を、この車両はまっすぐに受け止める。

引退迫る車両の傍ら、すっと手を伸ばした車掌さんの横顔は、心なしか誇らしげ。

我々が見かける時は特急であることが多かった。最晩年をできるだけ「東横特急」として過ごさせようという東急の計らいだったのかどうかは、知る由もない。

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