伊賀の風になって (2) 忍の潜伏

ホームグラウンド(?)に新ネタが投下されたんで、さっそく明日あたり行ってこようかと。ああいうのは先手必勝。別に先を争って押さえたいわけではないが(そんなんなら今日行ってる)早めにしないと自分の中で旬が過ぎてしまうのよ。
では7月中頃のおでかけ、後半は趣向を変えて。

高原から平地へ戻ってきた。普段あんまり来ないエリアだし、せっかくだからアレも観ていこう。しかし急に思い立ったこともあり、撮影地を吟味する時間があまりない。どうしよう。と、そこへさっそうと通りかかる電車。うわー。

機材を出す間もなく、あいぽんで証拠写真。

というわけで、これは伊賀鉄道。もともと近鉄傘下にあり、近年になって上下分離(公有民営)により存続が図られたとのこと。では改めて撮影地を探…ってもう対向列車来ちゃったし。

おや、またラッピング車が来たぞ。正面になにか顔が書いてあるのはわかった。
2人して即席リサーチの結果、少しばかり北上した猪田道という駅の近くまで移動。ほどなくして踏切が鳴る。

あ、さっきの車両。もう戻ってきたんか。南の終点・伊賀神戸からの折り返しはけっこう早そう。

ちょうど当駅で上下線が交換するタイミング。かわりに現れた列車、まさかの「ほぼ東急」。というか同社の車両(200 系)全部これ。なんで近鉄系の路線に元東急が走ってんすか。地味に使い勝手がいいのではないか、と旦那さん。

最初に見かけた青い車両は北上していった。後を追って流れ着いた駅前には、なんと1時間無料の駐車場。すぐ来るはずの電車をとりあえず迎えるべく、最寄りの踏切へ急ぐ。

あれ? 想定してないのが来たぞ。今日はひたすらこの子に縁があるようで。て、じゃあ青いのはどこ行った。首をかしげつつ駅舎へ。

ここは上野市駅。なんだが、どう観ても「忍者市駅」の主張が圧倒的。正規の駅名を上書きにかかる愛称。強い。

まあしょうがないよね。忍者のお膝元だからね。あ、いた。

構内そこらじゅうわりと忍者まみれ。なんなら女子サッカーチームも「くノ一」だし。

そして、さっきからやたら会う車両に描かれたキャラの正体も判明。伊賀鉄道のマスコット「ふくにん」だそうです。名の由来はいうまでもない。

本来追っていたはずの列車の行方は、当駅でようやく確証が取れた。

なるほど、伊賀上野まで行ってたのね。では帰ってくるところをお迎えしよう。

20分以上かかると判明したところで、涼を求めて駅前のお店へ。パン屋さんの牛乳ソフト、おいしゅうございました。

入場券を買って構内に入ると、ちょうど主役が到着したところだった。

これが同社の看板車両、忍者列車。の青バージョン。

忍者は全部で3色。駅の奥にある車庫で、ピンクと緑がおやすみ中。朝夕は出動するのだろう。

それにつけてもこの目力よ。過去に近鉄車内からちらりと見かけたことはあったけど、じっくり向き合うと圧がすごい。目だけで松本零士って一瞬でわかるのもすごい。このあと、発車するのを静かに見送った。

地上設備を寄付で賄ったりと苦労はいろいろあろうけど、地域の足としてがんばってほしい。

ちなみに、駅前はいろんな要素があっちこっちにちりばめられている。

忍者列車の縁でメーテルいるし、

三重県だからミジュマルいるし(またポケふたを引いたぞ)、

もちろん忍者も隠れてるし。

駅前の観光地図を観たところ、城に俳句に建物と見どころは多そう。ただ、真夏に散策するのはちと危険。ぶらぶら歩きに適した季節に、また出直すとしよう。上野市散歩を「行きたいとこリスト」に入れて、この日は帰路についた。

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