坂の上のバーミリオン (1) 登る電車

ふー。撮影三昧はよかったのだが、さすがに6日連続出撃はハードだったようだ。特に目のダメージがでかく、2人揃って午前中爆睡。明日も無理せずなんとか体調戻していきたいなと。
さて今回は4月3週め、平地の桜を堪能した翌週末。花が残っていることにうっすら期待しつつ、高いところに行ってきた。

小田原できっぷを買ってカーブと勾配を楽しむうちに、出発地点。

約3ヶ月ぶりの箱根。そしてあれから1年か、と、つきあい始めてからの首都圏初デートの日をまた思い出す。

この古株が数分で発車するとなれば、乗らないわけがない。連結部付近に陣取り、年季の入ったあれこれを観察して待つ。

接続待ちをしていた相手は、ちょうどこの日から臨時とはいえ運転再開したロマンスカーだった。こっちのドアが閉まるのに備えて、内側から VSE を見物。

登山鉄道に「乗る」のは極めて久しぶり。10年以上経っててもおかしくない。スイッチバックがあることくらいは知っているが、それぞれどんな風景だったか、昔の記憶はないに等しい。ほとんど初乗車と変わらぬ気分で進む。

鉄橋を見下ろす最初の信号場。点々と桜色のまだら模様が、山の春を告げていた。

車窓を存分に楽しみ、強羅到着。とりあえず乗り属性に忠実に動く。

すると必然的に、目の前で待っているケーブルカーに吸い込まれるという次第。しかしものすごい傾斜だ。写真に撮ってしまうと傾斜なのか遠近法なのかよくわからんが。

特等席は埋まっているので、てきとうに着席。窓が広い。あじさいのモケットが鮮やか。

車内が混み出す前にちょっと失礼して、行く先を見つめる。登ってんなぁ。

ケーブルカーといえば、一番の見せ所はなんといってもすれ違いポイント。しかしあろうことか、それを目前にして乗客たちの携帯が一斉に鳴る。何もこのタイミングで速報来んでもええやんけ…。というわけで、車内からの離合写真は一旦おあずけ。

早雲山に到着。上から観てもやっぱり高低差が半端ない。

乗り属性発動はここでおしまい。え、ロープウェイはいいのかって?

それはね、今回選んだのはトコトコきっぷといって登山鉄道とケーブルカー限定でよりお得なやつなので、ここでは乗らんのだよ。もし箱根泊するならフリーパスで乗るのもありだけど。

したがって、山の上からしばし眺めを堪能したら駅に逆戻り。飲み物買って、下りを待つ。

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