シーサイド地道紀行 (1) 閑なる中心

予想外の訃報に接した昨日。つい最近までふつーに元気だったところの映像を観ていた人が、急にそうなってしまうことも実際にあるんやな。ただの一般人ですら地味にじわじわ来てるんで、身近な関係者の皆様が心配である。
さてここからは2月第3週、意外と大変だった乗り鉄のお話。

この日、我々は初めてのきっぷを手にしていた。

阪神と山陽電車の1日券。阪神はすでに全線乗車済。つまり、延ばし延ばしにしていた山陽制覇の旅が目的である。

梅田できっぷを買い、まずは山陽区間をめざす。

長距離を少しでも楽するために、クロスシートで一路西へ。最初から阪神車だと雰囲気も出ないし。

JR との並走区間では、各停越しに海を眺めたり、新快速の爆速に見とれたり。

お天気いまいちながら明石大橋も確認。正確には、天気悪いから乗り鉄活動に振ったともいう。

ついさっき正午を回った「明石の天文台」も通過。

高砂付近であらわれた、謎の築堤。なにかの廃線跡に見える、と旦那さん。あとで確認したところ、国鉄民営化前に廃止された高砂線の痕跡だった。

乗車した直特は姫路ゆきだったが、行程の都合上あえて途中下車。

ここは飾磨。本線と支線の分岐点。

本線に挟まれた真ん中に支線が鎮座している。いやしかし、綺麗な新車が入ったもんだ。って16年だからもう結構経ってるけども。

と感心しつつ、直特を見送り。

てことで、先に支線の網干線を攻略。6000 系に乗り込み、しばらくすると発車。

本線が大きくカーブ、支線が直進。不思議な線形だが、まあいろいろあるんやな。

山陽電車の歴史は地味に古い。本線は最古区間で明治だし、網干線も戦前の開通。地元とあれこれあった結果、複線を敷けるスペースはあれど全線単線。かなりゆとりのある空間のまま、終点へと向かっていく。

飾磨からだいたい20分で、終点の網干に到着。

私鉄の支線、しかもそんな人口めっちゃ多いってわけでもなさそうなのに、15分ヘッドのダイヤとはなかなかの好条件。

恒例の終端を記録しつつ、いかにも終端駅らしいバリアフリールートで改札外へ。

出てすぐの歩道橋から眺めた「駅前」は、驚くほど静まり返っていた。土曜の真っ昼間に人出が多いようなエリアじゃないにしても、まず歩いてる人がほとんどいない。
ここは網干の「中心街」らしい。ただ JR の網干はまったく違う場所にあり、中心だからといって人流が多いとは言っていないってことのようで。

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