近畿を制する者は (14) 個性潜む枝葉線

当家は盆休み。といっても帰省は今年も見送り、ただ長いだけの休みなのであるが、世の中的にはどっちかというと11日以降が主流のようで。電車もバスも平日ダイヤやし、ライブの開演も遅めやし。夏休みもオフピーク傾向があるのかないのか。
さて近鉄攻略旅はようやっと最終局面へ。

長い長い計画は、さらに季節を跨ぎつつあった。6月初旬、とうとう完結編に着手する。

今回も例の3日券を事前入手した上で、効率化を図るべく特急課金。せっかくなんでデラックスシート乗っちゃうぞー。というノリで途中から乗ってきた親子を見かけ、南海のスーパーシートで似たような光景を見かけたことを思い出す。

今日もいい天気。乗りつぶしを本格化した頃は冬だったのに、いまや田植えが住んでいる。

先頭車の通路に立つと、いい感じの前面展望。運転士さんのプレッシャーにならない程度で堪能した。

おかげさまでさくっとワープできました。なお、効率化を図った結果として朝食も車内でいただいております。

ここは四日市。手短に利用実績を積む。で、すぐ戻る。

この日最初のターゲットは、名古屋線から出ている支線。2つあるうちの1つが四日市から分岐する。

湯の山線。終点の名が示す通り、温泉アクセスを目論んでの敷設だったのだろうか。

車窓には住宅が広い範囲で点在している。もともとはナローゲージだったというから、軌間を広げて近鉄に吸収された効果がそういうところに現れているのかも。

地味に30分近く乗車しての終点到達。湯の山温泉とあるが、温泉地までは少々距離があるようで。

本線から直通で特急が来ていたこともあるとか。至って閑静な終端も、そういうイベントの時には賑わったに違いない。

あらそんなところにゆるキャラが。マコモダケ+カモシカで「こもしか」さん。

でだ。ゆっくりしていると今日中に終わらんので、必殺5分返し(乗ってきた車両で引き返す)。そして四日市から大阪方にちょっと戻って、伊勢若松。

そそくさとホームを移る。もう1つの支線がすぐ出るぞ。

こっちは鈴鹿線。というだけあって鈴鹿市内を走行するのだが、なんの変哲もないローカル線だと思っていたら終点付近で車窓が一変。どうやら戦後に工場をバンバン誘致、そのアクセス路線として電車も延伸、という経緯があった模様。ビジネスホテルが多いのもそれが理由ね。

で、終点は平田町。1面1線、駅舎もシンプル。

ちなみに鈴鹿といえばサーキット、ここからの移動手段はタクシーしかなさげ。というか白子からの方が便利っぽいし、ぶっちゃけクルマ好きは電車で行かないような気がしないでもないが、それはおいといて。

これまた必殺4分返しを決めて、支線の出発地点に帰還。

ちょっと時間が取れたので利用実績作りにいそしむ。はて、大黒屋光太夫って聞いたことあるな。日本史か。

構内には跨線橋が2本。奥のはエレベーター専用である。

では先発列車で次をめざそう。今日の行程はまだ半分も終わっていない。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。