新し物は江戸の華 (9) 別れる白亜

当家の機械式駐車場では、まれにヒヤリハット事案が発生する。車庫入れ完了寸前、下段を使っているご家庭の車が現れ、あろうことか当方が降りる前にパレット上昇操作に着手。あわてて大声で止めた。やれやれ。てか同じ人から2度目なのよね。
まあそれはさておき2月東京、午後の鉄分補給は目玉イベントへ。

幸い、新宿では小田急の特急が運転再開していた。付近でおやつタイムの後、頃合いを見計らって入場。目的はもちろんアレである。

まさか VSE がこんなに早く引退とはなぁ。

主役の到着を待ちつつ、見かけたものは撮る。

ってコレもまだでしたわ。GSE(18年〜)。

ロゴは全ロマンスカーで様式を統一したようだ。

こっちもまともに撮ったことはなかったのでは。全面リニューアルされた EXEα(17年〜)。

この座席がカビゴンにしか見えないと当家の中で話題に。

おっと、5000 形もだった(20年〜)。あっちもこっちも総入れ替え状態。

こうなってくると、通勤車最後の鋼製車 8000 形も今回が見納めか。かつて相模大野から通ってた頃はバリバリの現役だったかと。

頭端式ホームのはしっこに、ぼちぼち集まってくる同好の士。折り返し 17:40 発さがみ75号となる、白い車両が着く。

新宿まで乗ってきた客の中には、記念乗車とおぼしき姿も複数見受けられる。

このときまで知らなかったんだが、ありがとうステッカーが貼られている。ブルーリボン賞とった際もなにか貼る場所はここだった。

先頭だけでなく側面のロゴ下にも。こういうの貼ってあると、いかにも「まもなく運行終了」って感じになるわなぁ。

折り返しまで10分ちょい。せっかくなので先頭をうかがいに向かう。

ホーム中程の特急券売機にも白い車両の絵。次々と人が来ては券を買っていく。

人文字ならぬペーパークラフト文字。あとで確認したら、公式サイトで配布してた。駅員さんの思い入れを感じるささやかな装飾。

1番ホームの壁に歴代ロマンスカーの足跡があることも、今回知った。VSE の「〜」の後ろにもいずれ年号が刻まれる。

先頭よりやや後ろ、乗車位置ガイドモニターとの記念撮影が人気。なるほど。そうこうするうちに展望車が埋まっていく。

メンテに手間のかかる仕様の連接車だったことも寿命を縮めた一因と言われているが、当時はいろいろ検討した結果こうなったわけで、それもまた時代の流れか。

定期運用を3月で終え、しばらく団臨として名残を惜しむ期間を経ての引退となるそうで。

発車目前で特急券を買い求めたおじさんを乗せたところで、白い特急は出発していった。

小田急にとっても相当気合を入れて開発したフラッグシップだったはず。当家もお世話になりました。

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