ぶらりと奈良派 (1) 伊勢に至らず
17 Aug 2020
学校に通う世代の人間が1人もいない当家、世の中が夏休みなのかどうかよくわからん。旦那さんによると今日も電車がやや空いているそうなので、盆休みの延長線上にある人もまだまだいるのかな。あ、うちの休みは先々週すでに終わっております。
さて今回は7月下旬、ちょっと隣県まで足を伸ばした話。
去年の今頃、いや年末くらいまで、多くの人が楽しい想像を働かせていたであろう「オリンピックの開会式」が行われるはずだった突貫4連休。世界規模の災厄を受けて、一大行事はひとまず翌年へと繰り越され、東京の人は遠くへ行くなと言われ。言われなかった大阪の人も、関西エリア内にとどまる傾向は多少なりともあっただろう。
そんな中、当家も日帰り圏内を行き先に定めた。まず難波に移動、先発列車のきっぷを仕入れたところ、やってきたのは予想外のものだった。
伊勢志摩ライナー奈良ゆき。っておい。看板に偽りありまっせ。
きっぷ購入時、バリバリ昭和世代の車両にあえて乗ることを意図していた旦那さん。券売機で座席タイプが3種表示され、うっすら違和感があったのはそういうことか、と、乗車直前に納得していた。
あとで確認したところ、1日2本くらいこのコースを走ることもあるようで。運用の都合ってやつやね。
深く考えずレギュラーを選択したものの、他タイプが気になり、隣のサロンカーをちらっと覗く。欧州の長距離列車にもみられる向かい合わせ式ツイン、そうとわかっていたらこっちを選んだかもなぁ。この車両だけ窓めっちゃでかいし。
もっとも、レギュラーでも座り心地は十二分によろしく、快適に過ごす。
市街地や住宅地をあとにした列車は、生駒トンネルへ向けてぐいぐいと坂を登る。それなりの視程の中、一応ハルカスを確認。大人しかいない当家にとって無縁な山上遊園地では眺望がとてもよいというのも、ここからの景色でなんとなく想像がつく。
トンネルを越え、お高そうな住宅街を抜けて、30分ちょいで奈良到着。
内外装ともに更新を受け、現在の形になったのは先のお伊勢さん遷宮の頃。まだまだ活躍が続きそう。
サロンカーの窓の大きさは、外から観ても一目瞭然。また乗る機会が作れるといいな。
なお、隣には阪神車。桃園(台湾)ラッピングは投入からすでに1年以上経過しているところ、その他の取り組みと合わせて台湾から表彰されたのを受けて、運行期間を1年延長したようだ。今はなかなか往来できない状況だが、台湾もいずれ行きたい候補地のひとつ。
奈良県自体はちょこちょこ遊びに来てる中、奈良市入りはかなり久々。6年前の自発的修学旅行おかわり以来となる。よって、駅本体の記憶も曖昧。
といっても、見るからに「これはインバウンド大盛り上がりの時に作ったんだろうなぁ」感はある。時期が時期だけに、今回は海外からお越しの方を見かけた記憶がろくにない。まず特急がとんでもなく空いてたし。
寺社仏閣の行事にも影響が出ている。今年は京阪神でも著名な祭りが続々と中止を決め、祇園さんも天神さんもだんじりもなし。
まあそんな寂しい話はさておき、目的地へ向かうとしよう。以前使った「ぐるっとバス」は長期運休中、路線バスはいつ来るか知れたもんじゃないので、歩くのみ。そんなたいした距離ではないからね。
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