欧羅巴行進曲 (4) 序章/City Airport Train : 1

えーと、本日は急遽2本立てにてお送りいたします。まず最初に例の旅のお話。やっとここまできたよ。本当の旅はこれからだよ(既に向こう1ヶ月であと2日分しか書き終わらないことが決定済)。

すっかり暗くなったウィーン空港の 16 に着陸。窓の外を全面広告の付いたビルが横切る。なんだと思ったら、それが管制塔だった。

しばらく転がり、聴いたこともないような会社が多数停まっている C ゲートに到着。ちなみに後で判ったのだが、NIKI と書いてあるのはニキ航空。往年の F1 名ドライバーによる会社だった。

どこの空港でもよくあることだが、手荷物受取所まではこの後かなり歩かされる。

さて。ウィーンには、2日か3日(正確には48/72時間)市内のトラムやバスが乗り放題になり、さらに各種優待や割引も多数ついてくる、ウィーンカードというお得なきっぷがある。が、受取所を出ないと買えないことが判明したので、先に荷物を確保した。
実際にカードが買えるのは、受取所出口を出て左方向にある緑色のカウンター(Tourist-Info)。3日版を買いたいと伝えたところ、市内までは何に乗って行くのか尋ねられた。CAT(後述)に乗りたい、きっぷは未入手と答えると、カード購入者特典で10%オフの CAT 往復券を購入することができた。
と、そういうお得なことが多々あるので、ウィーンカードも CAT も使いたい人は、手荷物受取所内にある CAT 売り場ではなく外のカウンターで CAT 券を一緒に買いましょう。

移動前に、なにか飲食物を確保しよう。ふと観ると、CAT 乗り場へ向かう通路の脇に SPAR を発見。こちらでチリトマトラップとミネラルウォーターを購入、軽い夕食とする。
SPAR というと日本では正直マイナー感強いが、ウィーンではかなりの密度で見かけた。業態としてはスーパーだが、コンビニ感覚で使える。ただしウィーン全般の傾向として、日曜日にやってる店は少ないので要注意。

で、CAT に乗車。シティエアポートトレイン。要するにラピート・ねくす・ミュースカイ等々のポジションである。

ちょうど数分後に発車する好タイミングだったので、撮影は到着後に。

機関車が客車を牽引する方式とは聴いていたが、発車時の動き出しが信じられないほどスムーズで驚いた。

こう見えてエコらしいよ。

発車早々に車内検札がやってきて、往路分を刻印。復路でも使うので大事にとっておく。
椅子は少々硬め。あと、窓側席は足元がでっぱっていて少々狭い。大きな荷物はドア付近の荷物置き場にくくっておいたが、空いていれば席置きでよさそうだ。
どんどん通過していく一般駅のデザインは、京成や京阪にちょっと似ている。青地に白の駅名標のせいか。

ノンストップで16分、Wien Mitte 駅に到着。
そこから地下鉄に乗り換える。ウィーンカードは翌朝から最大限活かすためここでは使わず、あえて1回使い切り券を別途購入。U4 系統で1駅、Stadtpark という駅がお宿の最寄り。

車両のドアは半手動。旧型と新型が混在しており、上写真の新型はボタンで開くのだが、旧型はレバーをかなりの力でガッとやらないと開かない。慣れるまでは手首を傷めそうになった。

それにつけても、駅がかっこよくてずるい。この後何度も「ヨーロッパの風景はずるい」という言葉を繰り返すことになる。

そんなこんなで、5泊お世話になる “HOTEL AM KONZERTHAUS” に着いて初日終了。

翌朝改めて正面玄関を撮っておいた。名前の通りコンツェルトハウスの真裏(はす向かい)という、今思えばわりと好立地。

それなりに古いながらも、綺麗にしてあって居心地は快適。

ベッドはツインで、低反発パッドが入っていて寝心地もよい。クローゼットやらタンスもあって長期滞在にも便利。今時らしく無線 LAN も完備。
ただ、日本人にとってはアメニティ類に注意が必要と思われる。まずリンスがない(シャンプーとボディソープはある)。洗顔せっけんはあるけど歯ブラシはない。スリッパとかバスローブとかそういうものもない。バスローブに関しては香港で学習したのでパジャマ持ってきたけど、スリッパは忘れていた。結局今回の旅では買わずにしのいだが、今後のために折りたたみ式を買っておきたいところ。

22時就寝。3時頃に一旦意識が戻り、5時頃までうつらうつら。7時間分の時差ぼけはいつ解消するやら。

※続きはこちら→(5) Am Heumarkt

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