紅葉の山からこんにちは (4) 色を遊ぶ

いろいろ買い物で駅前へ。以前から「マグカップのふた」が欲しかったのだが、ふた単体がないので仕方なくカップごとお買い上げとなった。ま、前から使ってるカップが傷むまで取っとくか。
さて秋の箱根は最後に、悪条件でなんとかしようとしてみた話。

小涌谷から麓方向へ戻って撮ろうと、湯本方面の電車を待つ。しばらく待つと踏切が鳴り、登ってくる電車が先に到着。ん? ちょっと待て。あれってもしや。

アレグラさん来たー。ま、逆方向ですけどね。とりあえず編成撮りだけしっかりやっておく。相変わらずぎっしりやね。

それと行き違いの電車に乗り、大平台で降りた。しかし、ここに誤算が。

もう陽当たりなくなりかけてるやないですか。
正直言って、箱根で撮るときに「順光時間帯」を意識したことがほとんどなかった。だって桜も紫陽花も花咲いてるかどうかが最優先事項やし。そもそも山の中じゃろくに陽も入らんし。が、例えば最初に行った出山が昼前だけ順光だったのと同様に、大平台から上大平台にかけての区間なら13時頃だけがベストだったっぽい。小涌谷行ってる場合じゃなかった、というのはそういう意味である。

とはいえ、せっかく来たので手ぶらで帰るのもしのびない。なにかしら頑張ってみることにした。

ほんのり色づいてていい感じですね。遠くの山が。無理あるか。

で、もうひとつの踏切へ。どうせ日陰なのは承知なんで、普段あんまり撮らない構図。旧車3両の素朴な側面もいいものだ。

そこの真っ赤な木々が明るければよかったんだが、これは今後の課題というやつか。

じゃ、戻りますかね。駅に着くと、衆目を集めまくっている御方がおられた。

これはまた随分と恰幅のよろしいおネコさまで。
なんでも、飼い主のおばあちゃんが施設に入ってしまって駅に出入りするようになり、乗客たちからえさを貰ううちに居着いたとか。ただ、いいもん食べ過ぎてこのように丸々としたお姿になられた模様。ちょい前にはモンブラン食べてたって駅員さんが言ってた。あんなもん食って大丈夫なんすか。

しばらく待ったところ、やってきた湯本ゆきがアレグラだった。これ幸いと乗り込む。いや、満員だったが我々含む数人が無理矢理ねじこんだと言った方が近いか。
むぎゅーっとなりながらも、人の隙間から見える車窓は確かに広かった。特に、運転台の1枚窓が縦長気味に作られている効果は絶大。座るか車両端に陣取るなどが可能であれば、さぞかし広々としたパノラマを味わうことができるに違いない。

そんなこんなで湯本着。従来の車両と並べると、明らかに背が高いのがはっきり判る。行先表示を下に移動した分だけ、窓が広くなったということやね。

大混雑でゆっくり満喫というわけにはいかなかったが、デビューしたばっかりだしまた乗る機会はあるだろう。お楽しみを今後に残しつつ、箱根をあとにした。
なお、スムーズに乗り継ぐはずの小田原ゆきが、小田急線内の緊急停止信号の巻き添えとなってホーム入線目前で停車、10分くらいお預けを食らったのは御愛嬌。相互直通とはそういうものだ。

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