神在月の陰陽路 (18) 縁なす電車・1

いやー昨日の撮影おもしろかったー。ごく一瞬を除いて天候にも恵まれ、アウトドア感も存分に満喫してまいりました。その件はまた後々書くとして、秋旅のお話はここから4日目。

朝。チェックアウトして一歩を踏み出した松江市街は、まさかの雨。どうにか屋根のあるところへ辿り着く。

今日はまず電車ではなくバスに乗るため、駅直結のバス停で待機。土曜にも関わらず、バスターミナル一帯は通勤通学の皆様でごった返している。

若干遅れてバス到着。幸い、車窓から松江城などを眺めながら進む間に、雨は止んでくれた。

15分かそこらで終点に着いた。

ここは松江しんじ湖温泉といって、一畑電鉄の駅。一畑といえばアレですね。お父さんが「ばたでん」の運転士になっちゃう映画。あの反響が余程大きかったのだろう、今でも駅舎には作品名がでかでかと飾られている。

おっと、のんびりしていてはアレに乗り遅れる。さくっと1日乗車券を入手し、早速ホームへ。

うわー派手やなー。
スケジュール的にちょうどいいという理由で選んだ朝の急行は、9月下旬に投入されたばかりの特殊仕様車だった。名前もわりと直球で「“ご縁電車”しまねっこ号」。いうまでもなく、黄色いねこ状のキャラがしまねっこである。

では乗ってみましょう。

車内も腰から下は基本的にオールピンク。一部モケットで「しまねっこを探せ」が開催中かどうかは定かでない。

床はなんとあみだくじ。向かいのシートの誰かとつながるようです。

たまにしまねっことつながります。

足跡が残っていることもあります。よく観るとそこにもいる。

窓より上に関してはわりと種車のまま白いのだが、何もないかというとそうでもない。

通路上の中吊りはすべて専用のもの。吊り革のプレートには「ご縁四十五箇条」と称して、日々のアドバイス的なひとことが並ぶ。四十五箇条の一部は広告枠にも。

さて、ハートをつかむのは誰かな?

と、そんな車内やら、逆光の宍道湖やらに目を奪われるうちに、随分と時間が経過していた。

途中の一畑口では「平地なのにスイッチバック」というレア事例も目撃しつつ、電車はどんどん進む。

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