Review – RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 / 2010.6.13

山陽遠征の翌週(=先週末)に観たので順番が入れ替わるけど。
映画久々やなーと思ったら案の定「破」以来。観たいものを厳選した結果がこれだよ。いやほら、ちょうど彼氏さんも来てたし、2人とも鉄やし、天気は雨やし、あんまり動き回れないし。というわけで。
あ、しれっとネタバレあるので、未見の方は要注意。

地元シネコンで上映するくらいだから梅田でもあちこちあるだろうと思ってたら、1館しかやってなくて驚いた。
客層の2大勢力は「団塊と鉄ヲタ」って印象。主人公の歳もあるし、タイトルからして ALWAYS の仲間っぽいし。と思ったら総指揮の人が本当に同じだった。

もうとにかく一畑電車まみれで、それだけでもローカル線好きにはたまらない。
朝日の中を出庫するタイトルバックは実に美しかったなぁ。発車すれば吊り掛け音に聞き入り、走行シーンになれば「ここで撮りたい」といちいち思うのは仕様です。あの黄色いので電車ごっこも楽しそう…それは無理としても、いつか撮ったり乗ったりしたい路線がまた増えた。
ついでにそれ以外の鉄分も予想外にあれやこれや。

  • 1カット目がいきなり N の空撮
  • 上りの N を東広島で駅撮り
    幹線分を期待していなかっただけに驚愕。
  • 急いで帰る列車がサンライズ
    JR 在来線分を以下略。舞台が島根だからちょうどいいな。
  • 京王での運転士研修風景あれこれ
    結構具体的なので、こっちもちょっとしたバーチャル体験気分に。

サブタイトル以上のあらすじを書くのは無粋なので割愛するが、一般的に一番の泣きポイントであろう終盤より、中段の事件とその顛末で「運転士さんに感情移入して」泣けたのもやっぱり仕様です。運転士になってからの主人公が実にいきいきしていて、入り込みやすかったからだろうなと。
あと、なにげに脇役の皆様も面白い件。すっとぼけているようで要所は締める社長、一言多いけど正直なナンバー2、電車への愛情があふれすぎている上司、堅物と見せかけておちゃめな司令。
乗客はうっかりさんが多すぎとか、ちゃりはそんなに速いのかとか、つっこみも少々ありつつ。基本に忠実(ベタとも言う)な筋書きなので、しみじみできて運転士目線で燃え(萌え?)られたらそれでいいような気がする。

Like
Share

Comments

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。