新しい風吹く大阪 (3) 橙色の環・1

午後の会議中、窓の外は一時ちょっとした吹雪状の様相を呈していた。自分含む一部がビジュアル的な寒さに縮み上がる中、このくらいで怯むべからず、と上長のお言葉。関西でもちょっと北へ行くだけで結構積もるらしいよ。ひえー。
さて12月の大阪市内、後半戦は違う会社のものを。

天王寺の駅前は、どっかの政党が街宣でやかましくしているのが無粋ではあったが、そこを無視すれば華やかな年末の空気。

ちょうどクリスマスイブだったもんですから。ツリーの周囲を行き交う人たちも、どこかそわそわ。

それにしても、しばらく観ない間に様子が変わっている。

特に阪和線。特徴的な屋根は以前と変わらぬ構造を保っているものの、その下に入れ替わり立ち替わりやってくる電車はすっかり世代交代。あっちにもこっちにも 225 がいるのが当たり前。かつての 103 王国が嘘のよう。

案内表示もアーバンエリア最新の標準仕様に変身。しかし駅はとてもよくなったが、直結した駅ビルの構造のへんてこさは如何ともしがたかったようだ。さっきツリーを俯瞰するだけでだいぶ遠回りを強いられた。

でだ。ここからは第2の目的を果たしに行く。つーかこっちが本来のターゲットで、阪堺は時間稼ぎでついでにくっつけただけともいう。

環状線ホームに移り、発車間際のものを見送って次の列車を待つ。

この案内、進行方向先頭となる側に電車の顔が描いてある。どっちが何号車かわからん一見さんにも比較的やさしい仕様かな。

考えた結果、撮影場所は大正を選択。すでに両端とも大いに賑わっていたが、まだましだった天王寺寄りで待機。

先行する何本かで練習。被るかどうかは時の運。

特急が通過する頃にはさらに人が増え、人間の被りも考慮する必要性が出てくる。まあそんなもんだ。初日はお祭りですから。

そう、この日はコレの営業運転デビュー日だったのである。

大阪環状線、久方ぶりの新車・323 系。ダイヤの都合なのか、それとも車庫で行ったセレモニーの都合なのか、なぜか夕方になってからの初便という不思議なスケジュールで、新車は現れた。

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