気まぐれな光とともに (2) 漆黒の不意打ち
2 Dec 2009
残業帰りに自宅へ歩いてたら、オリオンの星が四隅含めて全部見えた。次の瞬間ガルネクの曲が浮かんで、そこは TM ちゃうんかい!と自分の脳につっこみ。冬やねぇ。
23日のまとめの続き、折り返し地点というか箸休めというか。
近江長岡の駅に戻ると、券売機が準備中状態。発車10分前にはなんとか間に合い、米原まで戻るきっぷを買う。そこから先はあらかじめ昼特があるし、米原自体に用もある。
ホーム脇にもすすき。真昼の輝きに目を細めていたら、上り線を貨物が去っていった。
117を降りると、目の前には223が待っている。これには乗らない。
駅弁をどうしよう等と考えつつ、なんとなくホームを見渡していると、何か様子がおかしい。漏れ聴こえた通行人の会話に、はっとした。
SL? ここに?
その答えは、新快速の背後から現れた。
うわ本当にいるし! ヘッドマークを確認するより先に「北びわこ号」という5文字が脳裏に浮かんだ。存在だけは知っていたけど、米原発着やったんか。そういや「北」やもんな。思わぬ盲点。
しかし何が難しいって、完璧なまでの真逆光。空に合わせりゃ黒がだいなし。車体に合わせると壮大に白飛び。ま、この場合どう考えても主役は黒の方だよねー。
試行錯誤しているうちに、白い蒸気ばかり吐いていた頭上から黒煙が上がり始めた。ただ、これまた逆光のため煙も透けちゃって何がなんだか。
諦めて車体をクローズアップ。…あれ? なんだこのデジャブ感。もしかしてどっかで観たことあるのかなぁ。
考えているうちに、目の前のホームに快速(この時点ではまだ各停)221が入ってきた。そしてほどなく、高らかに汽笛が鳴り響き、北びわこ号は動き出した。そろそろ発車かなとは思ってたが、微妙に不意をつかれ、急いで221の最後尾へ。横顔をどうにか捕まえた。次の瞬間、目に映った「梅」。あぁ、そうか。梅小路で会ったのか。
真っ青な客車を引き連れ、C56 は悠々と北へ走り去った。
SL の黒は本当に難しい。新幹線の白を飛ばさないようにするより遥かに難しい。この冬の戦いが終わったら、苦手な被写体も積極的に研究したいな。
さ、駅弁買って食べたら午後の部に入ろう。
Comments
こんばんは。
SL「北びわこ」号で使用されているC56-160号機、普段は梅小路にいてまして、運転日の度に電気機関車に引っぱられて米原まで回送されます。8月は「やまぐち」号の応援で西へ行き、C57-1号機と重連を組み、迫力満点です。2.3年前は四国に上陸したりとなかなか忙しいヤツです。
冬は逆にC57-1号機が「北びわこ」を引っぱったりしています。
もしかしたら「梅」以外でも逢っているかもしれませんね。
こんばんはです。
詳細ありがとうございます。やはり梅小路がホームでしたか。
> 8月は「やまぐち」号の応援で西へ行き
…ん?と思って過去ログ観たら、まさにそれを撮ってましたw
そりゃ見覚えあるに決まってますね^_^;
妙な巡り合わせを感じるので、次は狙って撮りに行きたいなと。
この黒いの目的にここへ現れたことがあります。運用が定期じゃないのでなかなかお目にかかる機会もないのですがW撤退後は少しこちらも撮ってみようかと思ってます。
ここ数年、夏場は山口へ、そしてC57-1の修理中もこいつが山口で走ってたと思います。
再びこんにちはです。
Wがいるうちは、と後回しになっている路線が山のようにあって
(ローカル線とか第三セクターとか路面電車とか…)
今回これでさらに増えてしまいましたw
山口も撮影地調べが甘かったので、いずれ再訪したいです。
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。