停車場の人込みの中に (2)

週末の予定をぎっしり組み中。臨時がわたしを呼んでいる。
さて、上野駅構内だけでこんなにひっぱる予定ではなかったんだが、初めて歩いたエリアばかりで無駄にテンション上がったせいかも。そんなわけで後半。

地下4階から1階に戻った。一番近いホームには特急が2本。いずれも発車間際の、スーパーひたちとあかぎ。

真四角に近い LED を真正面に持ってくるという、その発想がすごい。それでもなお行き先と列車名を同時に表示できない不思議。

それとこれで10年弱しか違わないらしい。なんだこの差。

ふと、頭上に気配を感じた。

その時になって、やっと理解した。特急と普通列車が、どういう構造で共存しているかということを。地平ホームとの位置関係を知らなくても、山手線には乗れてしまうわけで。
一瞬だけ小倉を連想したのは、「吹き抜けの中に高架」な造りのせいだろうか。建築的にカオスな駅って、なんか好き。

しばらく上ばかり観ていたが、今度は奥の方に見えた青いものが気になってきた。つーか、どっからどう観てもあれはブルトレ。人だかりの気配。どれどれ。

あー撮ってる撮ってる。遠くからだとどうしても潰れるので、ちょっと寄ってみよう。

ほほぅ。これがあけぼのか。

乗客らしき人々の男女比は半々くらい。年齢層も、中年後半からサラリーマンに学生さんまで幅広く。寝ながら青森まで行く手段としては、そこそこ支持があるのかも。
発車まであと数分。青い壁の傍らを歩くだけでも、なんとなく自分が旅に出るような気分。しかし、先頭まで来ると様相は一変。

ここから左側は大変混み合っております。

富士ぶさ祭りを経て、ブルトレ繋がりで人が寄ってきたのだろうか。土曜であることを考慮してもなかなかの賑わい。で、発車2分前にここで撮る人が乗客であるはずもなく。記念撮影後に乗っていく人もいた最後尾や乗降口と違い、こちらはいかにも駅撮りの空気。

定番の絵を撮れば人が入る。一歩引いたらもう、わらわらと十数人。振り返ればホーム先端まで点々と続くカメラマンの列。
とかなんとか人気ぶりに感心していたら、発車時刻。軽く警笛を鳴らして、「上野発の夜行列車」はゆっくりと去っていった。初速が予想より遥かにゆっくりで、流そうとした手元が狂ったのは秘密。

あけぼのが去ると、対岸に何かが見えた。


よく観たら、床に描いてあるのは寝台列車のヘッドマーク。

ホームではないからか、すさまじく埃がたまっているのが惜しい。お掃除スタッフなら入ってもいいと思うんだけど。

さあ、そろそろお腹が空いた。改札付近には、小走りの人もちらほら。終電を心配するには21時半は早すぎる時間帯だが、先を急ぐか、のんびり行くか、選択は人それぞれ。

夜の駅は明るい。スローシャッターもこれが限界。

Like
Share

Comments

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。