実録・おひとり様物語 山陽編 (2) しまなみ俯瞰

帰ったよ。肩こったし焼けたけど悔いはなし。
さーて何から書こうか。普通に時系列が一番か。ジャンルごちゃごちゃになるけど、いろいろ詰め込んだ旅程やったからそれはそれで。

朝っぱらから、やたら混む新快速。夏休み最終日だし、来週晴れなきゃアウトの18利用組も多そう。と、通路を挟んだ隣人が手にした「倉敷・尾道」のガイドブックに思う。
案の定、相生は戦場と化す。こちらは8両(姫路で短縮)、かたや相手の備中高梁ゆきは7両。はみだした先頭車からの争いは熾烈を極めた。運良く、座りざまに転クロをばったんした男子児童の勢いにのって、ばったんされてボックス席になった空間へ滑り込めた。

そういや、予定より早く出発駅に着いて前倒しプランを検討したら、一切倒せなかった。それはこの相生〜岡山というブラックホールのせい。どうも異様に本数が少ないらしい。改めて沿線風景を観たら、あー、これは少ないわ。アーバンみたいな本数望めない。そら混むわな。
ともかく岡山までは安泰。吉井川を眺めたりしつつ過ごす。停車中に先頭車を撮ろうとするも失敗。それは諦め、岡山でどっちが開くか勘で移動。それが吉と出たか、次の糸崎ゆきでもぎりぎりで座ることができた。
高梁ゆきを正面から撮れずじまいだけど、同じカフェオレなのでいいとしよう。

最初の目的地まで、1時間強ごとに乗り換え。大変だが、この長丁場の序盤で飽きないのは利点だ。
出発から約4時間、正午寸前に下車。2分後にバスが出る。いそげ!

あ、いたいた。休日限定路線バス「好きっぷライン」。客の写真を撮ってあげている人こそが運転手氏であった。車両を撮ろうとして、わたしも撮ってもらってしまったのは秘密。

さて出発。駅を出てすぐのバス停で、なんと運転手氏がバスガイドに。右側に座っているのが林芙美子像だと。で、何故バスに背を向けているのでしょう? と客に振っといて、彼は派手にボケをかましてくれた。
「お金が欲しいんですよ」

…目の前に銀行が建っちゃったという残念なシチュエーションをギャグにするとは。なお、正解は「海を観ているから」。

というわけでここは尾道。
前夜、両親に西行きを話したら「尾道行かんでどーする」言われたので、急遽プラン変更。なんとか確保できた90分足らずの滞在時間で、唯一決めた行き先へ向かうため、3停留所めでバスにお別れ。

あとは千光寺山ロープウェイが3分で運んでくれる。運行が基本15分ヘッドで、なんかちょうどよかったりして。その名の通り千光寺を横目に観つつ、あっさり到着。頂上の展望台へ向かう。

うわああああ。
しばらくは「うわー」しか言ってなかった気がするほどの、言葉を失わせる景色。時を忘れてパノラマを満喫。神戸よりもっと海と山が近接した町と、大小の島の緑を縫って続くしまなみ海道、間を走る青とエメラルドの尾道水道、そしてこの空!

実を言うと曇ってても仕方ないなという軽い気持ちで来たので、よもや陽射しが肌を刺すほどの晴天になろうとは。思い切って出てきてよかった。
ふと、東方向の尾道大橋のたもとが気になった。あ、線路発見。今乗ってきたもんな。

よーく観たらカフェオレがいるけど、電車の存在感は二の次。どう観ても景色の圧勝。

おおっと。もう下山せんと、次の予定が。あたふたしつつ、ちゃっかり瀬戸内みかん+バニラのソフト。

食べながら乗ってしまう。幸いにもロープウェーはすぐに発車。でもって、意外にも下りに見せ場が。同乗のガイドさんが言うには、最初の支柱を越えると下り傾斜が27度。

ってめちゃめちゃ急やんけ!! たまげている間に対向車とあっさりすれ違い、山麓駅が近づく。目の前をカフェオレが東へ駆けていった。

今度は普通の路線バスで戻って、ようやく駅舎を眺める時間ができた。

いやー、ほんと天気よくて嬉しいわー。そこの尾道城も気になったが、由緒は全然ないし廃墟やし、そもそも時間ないし。
本当は1時間やそこらじゃなくて、渡船なんかも使いつつのんびり過ごすのが理想なんやろな。いいところなのは一発で実感できたので、いつかゆっくりしたいものだ。今日のところは次を急ごう。

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