Report – TM NETWORK How Do You Crash It? three / 2022.02.12
26 Feb 2022
10月から2ヶ月おきに少しずつ配信されてきた、今回のライブシリーズ。全部足すと正味3時間、15年横浜の1本分よりはコンパクト。ただ有観客ライブが従前のように実施できない昨今、日本全国どころか世界各地ですら同志みんなで楽しめる形態は正直ありがたかった。なんにせよ、これを踏まえていずれフィジカル会場も企画されるといいなと願いつつ、最終回の感想を。
(※画像は先生公式から引用)
01. TIMEMACHINE
通常と同様にピアノとアコギを軸にしつつ、ドラムで現代みを感じるアレンジ。ウツが座ってるので、有観客であれば座って聴いてねの時間かな。
* Opening
ドラマパートは冒頭でなくこの位置。工場地帯を眺める少女、夜の海辺の先生。two のラストシーンとほぼ同様か?
02. Alive
現代社会情勢にぴったりすぎる歌詞とは裏腹に、昨今の流行に逆らってイントロもアウトロも長め。いいぞ。ウツは終始断続的に右手でカウントをとっていた。
03. N43
次と合わせて今回の木根さん枠。直球クリスマスソングなんやから12月の two でやればよかったのに。
04. KINE solo
ステージには木根さんひとり。アコギを叩いてパーカッションにするところから入り、その場で複数フレーズをかぶせて多重録音を繰り返していく。シンセじゃなくてもこういう技ができるんやね。終盤ではブルースハープも投入(これは録音なし)。
05. RESISTANCE
イントロがかなり別物で驚いたが、13年の FM 版に近いらしい(自分が参戦した日のセトリに入ってなかった)。全体めっちゃソリッドで大変よいです。個人的な好みでは今回分のベスト。
* Interlude
映し出される世界の映像。パソコンに向かうこども、各地のデモ、マスク姿で行き交う渋谷の人、ごみで荒れる街角、山火事、台風、噴火。人の営みの有無にかかわらず、いろいろと試される地球。
06. BE TOGETHER
音色はブラッシュアップ、新たなキーフレーズを乗せつつも、ベースはかなりオリジナルに近いアレンジ。A メロの歌い出し直前に必ずブレイクが入るのがポイントか。
07. SELF CONTROL
これもイントロ等増量。毎度おなじみのフレーズ直前までまるで違う表情だが(視聴2周め以降はコードで容易に判別可能)、いざ始まると前曲同様に原則オリジナル準拠の展開。
08. How Crash?
ひっぱり続けて4ヶ月、ついに初のフルバージョン披露。1番も相当だが、2番はさらに歌詞の文字数がえらいことになっている。一途もびっくりの息継ぎ難易度最大。大サビがないのは、短い曲が好まれる昨今の傾向を反映したのかな。
* Interlude
少女が見つめるタブレットから流れる音声。映像は画面に映されないが、音声からは 2015 年のもの(という設定)。多くの人に命の危機が訪れるのは、戦争でなくウイルス。我々の準備はできていない、これは不見識なミステイク。So, how do you crash it?
* Ending: ELECTRIC PROPHET
エレプロと公式に名乗ってはいるけど出だしだけ Fool やん? いずれにせよ 2012-15 の延長線上にあることには変わりないか。
先生は浮かぶ三角を操作、悩むような表情でしばし佇む。ほか2人もやってきて中央に集まり、三角と向き合い、覆うように囲まれ、そして煙と光の中へ消えていく。one からのエンドロールが流れる。
* Appendix
バーに現れるウツ。カウンター奥から取り出したレコードには今回のライブタイトル。例のエンディングテーマ(タイトル不明)が流れ出す。聴きながら一杯。
一方で木根さんは、別の店で LP らしきものが並ぶ棚からバトンを取り出し、傍に置いてパソコン操作。おそらくバトンへのデータ書き込み。
そして先生はスタジオで、モニターに映る無数の映像を眺める。中華街の片隅にバトン。意味深に映り込む「NFT ショップ」。
要するに、潜伏者3人は再び地球に降り立ったわけですな。今回の配信が序章にすぎないことを示すエピローグ。
最後にソニーとエイベックスのライブ CD 販促(葛G&にしけん)で終了。昨年暮れ、レア曲判明と同時にポチったので、いつ発売か忘れてたけどちゃんと入手済であります。
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