Review – V.A. : Handmade Gallery (1) / 2005.11.02

ごぶさたしております。溜まってるレビューをなんとか片付けたいと思いつつ、落ち着いて聴く時間が何故か全然ないうちに1週間経過していました。
特にこれ。なんせ2枚組なうえ1枚単位でも曲数多いので、全部聴くのはボリューム的に気合が要るなぁ…と思ってたんですが、よく考えたら普通に1枚ずつ聴けばいいんですよね。というベタな事実に気づきましたので、まずは DISC 1 からいきます。2は日を改めて。

01. Clover(日置明子)
元は自分用だったそうですが、確かに脳内でなんとなく木根さんボイスになりますねぇ。でも日置さんもなかなかに清涼感あってよろしいかと。
木根さん曲にしてはややノイジーなギターですが、アレンジを他の人がやってるからこそですね。これはこれでありかと。

02. あてのない闇(宇都宮隆)
EA 大好きで超ヘビロテだったんで、感想書くのは今更感もあるんですが。
当時から思ってましたけど、木根さん+大ちゃん+葛G、とくるとどうしても N っぽくなるわけでして。大ちゃんアレンジにしてはアコースティック感がやや強いのは、やっぱりこの面子だからですか。

03. 何故…(木村由姫)
わざとですかこの曲順(大ちゃんアレンジ連続)は。
以前由姫ちゃんのアルバムレビューで書きましたが、今回もイントロのパッド音を聴いた瞬間に同じことを思いました。

04. なぐさめよりもエールを送るよ(彩恵津子)
発表年を観て納得。いかにもの80年代キネバラでございます。そしてやけに「ニューミュージック」なアレンジ。TM 向けだったものの転用みたいですが、TM にしては陰影がなさすぎる気もするんで、外部提供にして正解だったんじゃないでしょうか。

05. REMEMBER ME?(木根尚登)
先生〜、わたしはこのくらい細やかなアレンジの方が好きですー。コーラスはさておき(好みはともかく一般受けとして)。しかしこれも散々聴いたものです。懐かしいなー。

06. LULLABY〜夢のままで〜(吉田栄作)
彼の他曲からいかにも男っぽいボーカルを想像してたもので、えらい静かな展開にちょいと驚きました。アルバム曲ならではの「別の側面発揮」ですかね。

07. soft parade(globe)
あれ、アルバム持ってるのに記憶が…時期も時期なので(某社在籍中)ほとんど聴かなかったことだけは覚えてます…。
ここまでの曲と比べると、いろんな意味で異色作に思えますね。全体的に即興めいて聴こえるのは制作日数のせいかもしれません。

08. Melody(浅香唯)
あーこれ知ってる!! と、いきなりサビで気づきました。いや、提供した事実は知ってましたが、曲としても一応聴いたことあったみたいです。当時は木根さんと知らずに。それもそのはず、木根節控えめでいかにもアイドル歌謡してますが、それって作曲職人としては正しい仕事ですよね。

09. うつむきかげん(南野陽子)
彼らしい転調にうなずきつつ、なんかこういうクリスマスソングあったなぁ、とサビを聴いて思いました。それにしても、歌詞がえらく一般人というかかわいらしいというか。さすが本人作詞。

10. 長い影(木根尚登)
しまった、これが入ってるアルバム持ってないみたいです。うぅ。
なにも足さない・なにも引かない、なアレンジがすごくはまってますね。ギターはなしですが、そこはさすが元を辿れば鍵盤弾きさん、素敵なピアノが鳴ってます。

11. 恋と愛の距離(田中裕子)
TM もびっくりの長いイントロ。アーティスト問わず、アルバム曲って冒険されることが多いですねぇ。
しかし、こういったメロディに上下の多いバラードは女性ボーカルにぴったりなようです。だから提供先も女性の方が多いのかも。

12. こぶし(渡辺美里)
さすがみさっちゃんでございます。木根さんが提供即決しただけあって、声との相性もぴったり。見事に自分のものにしてる感が気持ちいいですね。
また、他曲でもみられることですが、転調利用でひとつのフレーズを使い回す手法が、曲全体の盛り上げに一役買ってるんではないかと。

13. 彼方より〜A LONG DISTANT LOVE〜(スピード・ウェイ)
この曲をこのアルバムに入れた人は相当なマニアだと思います。
やはり 70’s の作品だけあってアレンジとか歌い方(微妙に演歌っぽい)に時代が出てるんですが、確かにメロディは既に木根節を形成してますねー。

14. Jungle Life(椎名へきる)
これもフレーズ使い回し手法が功を奏してる一例かと。なんか全体的に爽やかでいいですね。そういえば、この方に提供された他曲も聴いてみたいんですけど。1つは CCCD 期で諦めた記憶があるんですが、その後どうなったんでしょう。

15. TWO CANDLES(村井麻里子)
解説読む前にタイトルからバラードを想像したもので、蓋を開けたらえらいポップでびっくり。ていうか、サビを聴いてばっちり記憶が甦りました。これが MY BEST FRIEND になったわけですねー。なるほどー。…会場で聴いたきりの酉バージョン、観たかったなぁ。と、購入権のなかった他 FC 会員は思い出すのでした。

16. Roots of The Tree(木根尚登)
これはもう発売当時、アルバム単位でやたら聴いたものです。うんうん。特に後半の盛り上げっぷりに大変びびったのも思い出しました。雑誌か何かで読みましたが、あれってあえて仰々しくしたんですよね。せっかくだからって。
ということで、締め曲にふさわしすぎる壮大なエンディングを改めて堪能いたしました。

総評:
既にこの1枚だけで充分美味しい気がします。手持ちとかぶってる曲が半分ないから(2枚目は多分かぶりまくり)ってのもありますが。
ていうか、これ普段 BGM とかにしてても快適そうですね。実は今回これ(の元メモ)書くとき、夕方で放っておくと機嫌が悪くなるくまを抱えて書いてたんですが、気がつくとよーく寝てましたよ。ありがとう木根さん。

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