Report – 小室哲哉 PIANO BIOGRAPHY @ ホテル日航大阪 / 2015.12.25

てことで本年の音楽イベント参加ラストはコレだったわけでございまして。実は大阪で先生を観るのはなんと TK Dance Camp 以来20年ぶり。ある意味、東京で経験してきた各種イベントより小規模故に楽しかったかもしれん。あ、本題に入るまでも入ってからも長いのは仕様です。

もくじ

Prologue : 大阪もちゃんとクリスマスしてますよ

いや、MC で「大阪あんまりクリスマスしてないですね」的なこと言ってたんで。それは大阪入り時間が昼だったからじゃないすかね。

わたしが会場入りした18時過ぎはエントランス周辺こんなんやし。

真向かいの大丸も例年通りがんばってるし。

ここは御堂筋イルミネーション(前記事参照)の心斎橋エリアに含まれており、冬イメージの白い並木が綺麗。先生も終演後に何かしら観れてるといいんだけど。
なお、この夜から冷え込むとの予報を踏まえ、ドレスの上から重ね着して自宅を出発、現地でモードチェンジするという作戦で乗り込んだのは大正解だった。超寒かったもん。

会場概要


5階、鶴の間。いうまでもなく一番広いお部屋。入口前にて、スマホで QR コードをかざして入場する斬新な(?)方式でチェックイン完了。

ってここかい! むかしむかし、ホテルの配膳バイトやってた学生時代。一度だけ日航に入ったのがまさにこの部屋。大きな柱を観た瞬間に思い出したわ。

席は10人掛けの22卓。ステージの奥行きがでかいことを考慮すると、ほぼ満席ともいえる。しかし、チケ発売とほぼ同時に買った結果すごい若番の卓になったのは誤算だった。どう観ても5・6辺りが勝ち組。

昨年の東京(FANKS PARTY)と違ってグラス取る時に隣の人と支障しなかったのは、配置が良かったのかね。
ちなみに客層は男女比3:7くらいの印象。思ったより男子多め。

先生セッティングは概ねこんな感じ。ピアノ鍵盤の上端にくっついている物体が、後程解説される機材。PianoBar という名称(Moog 製)は帰宅後調べて判明。

ディナータイムの部

ほぼ定刻(19:00)スタート。開場時からずっと BGM はぐろーぶカバーベスト。

チキンのガランティーヌ 野菜のグレック添え/ポタージュ クレーム デュ・バリー/海の幸とカリフラワーのアヒージョ/仔牛ロース肉のソテー バジルトマトソース チーズ風味のマッシュ芋とブロッコリー パプリカ添え/オペラ

モードチェンジに時間を要して着席が 18:50 頃になったこともあり、同卓の人になかなか話しかけづらい。が、前菜をひとくち食べて左隣の方が「おいしいですね」と口火を切ってくださったところから一気に話が弾む。

ピアノコンサートの部

こちらも定刻ぴったり 20:00 スタート。
先にセトリ置いときますね。こりゃ1時間で終わるわけないわ。実際の終演時刻は21:50。

  1. Departures
  2. My Revolution
  3. Can You Celebrate
  4. I’m Proud〜Eyes Of Venus〜Speed2〜Wow War Tonight(メドレー)
  5. 永遠と名づけてデイドリーム
  6. 月はピアノに誘われて(イントロのみ)
  7. 恋しさとせつなさと心強さと
  8. The Music Of The Night
  9. Time To Count Down(イントロのみ)〜The Phantom Of The Opera〜A Day In The Girl’s Life〜Carol’s Theme I
  10. Dreams Of Christmas
  11. Get Wild
  12. Precious Memories
  13. Feel Like Dance
  14. Lights Out

Scene 1

01. Departures
葛 G→先生の順で登場、トークなしでまずこの曲から。

MC.
ソロでは初のディナーショー、上海等も合わせて10本目の今日がラスト。
「会場が横長なので」マイクのコードが届く範囲で下手側まで来てくれる。ただし「他の方だと披露宴のキャンドルサービスみたいなこともあるようですが、そういうのはないです」あ、大丈夫っす。後でアレあるし。
葛 G は「どこ行っちゃうかわからなくなるのを付いてきてくれる」役。

名古屋・福岡・大阪と立て続けのため、パッキング(機材梱包)がせわしない。開けたら閉める、閉めたら開ける、開け閉め開け閉め…。
名古屋だけ進行が特殊で、食前組と食後組が真っ二つに分かれた客席。盛り上がり方に差があったっぽい。福岡は酒強い人が多いのか酒の減りが早い。上海はなんだかよくわかんない(MC できないし)。

02. My Revolution
03. Can You Celebrate
後者に入る前「次はパッと判るかな」。葛 G から「どの曲も判るって」とツッコミ。わかります。

04. I’m Proud〜Eyes Of Venus〜Speed2〜Wow War Tonight(メドレー)
スピードが久々すぎて思い出すのに難儀した。

05. 永遠と名づけてデイドリーム
マイクきたー!! 今回の目玉(?)先生ボーカル1曲目。生で聴くのは初めてだったんで、これだけでも来た甲斐はあった。そして終了後、「何曲も歌う人すごいですね。疲れちゃった」と引っ込む先生であった。

Scene 2(葛 G のコーナー)

06. 月はピアノに誘われて(イントロのみ)
歌うと見せかけて出だしのメロディで「やっぱ好っきゃねん♪」おい!
EXPO ツアーで同曲をやってた際、イントロの前にくっつけていたというパートも再現してくれた。そこに注目して 30th FINAL の映像を観てほしい。て、「こんな高い催しに来ておいて DVD 買ってねえってのはどういうやつだ!」あー仰る通りです。はい。ちゃんと買ったよ。

07. 恋しさとせつなさと心強さと
08. The Music Of The Night
後者は「格式の高い歌」と前置きして、オペラ座の怪人の挿入歌。

Scene 3

09. Time To Count Down(イントロのみ)〜The Phantom Of The Opera〜A Day In The Girl’s Life〜Carol’s Theme I
先生復帰。Carol は概ねいつも通りだが、終盤でボレロ風アレンジ入れて延ばしてたとこが良かった。

MC.
オペラ座のメインテーマは、葛 G がやった曲を受けて即興で「勝手にアレンジした」模様。いくら自分がやったからってよくできるね、と驚く葛 G に先生「たまたま(Carol と)キーが一緒だったから」。長年やってるとこういうのも可能らしい。

大阪は日本第2の都市にしてはあまりクリスマスって感じじゃないけど、パーティとか忘年会とかはこの後あるのかと不思議がる先生。葛 G に「ここ(この場)がパーティなんだよ」とつっこまれる。このまま帰宅というなら「お見送りもちゃんとします」ぜひ後程。
クリスマスソングは「皆やってみたいと思うんだろうねぇ。僕らも作りたかったんだろうね。TM…N の時だっけ?その前?」葛 G「いや俺 N の時しかいなかったから」。

90年生まれの人なら25歳。当時は検索もない中で(好きな音楽を)探したものだが、今は iTunes とか Apple Music でおすすめが来る。すると葛 G「iTunes から俺の作品が一旦引き揚げられたが、書いてもらった曲(Searchin’)が入ってるアルバムだけ復活した」。しかし先生もどんな曲か忘れてしまった模様。
今回のイベントタイトルは「あーこんな曲も作ったなぁと思い出すため」らしい。
25歳くらいからピアノを始めたからか、白鍵だけでメロディを作ることが多い。ピアノ演奏だけ聴くと似た曲もあったりするけど、左手と右手のちょっとした組み合わせで印象が変わってくる。だから似た曲でも混ざらない(混乱しない)とのこと。毎回いろんな持ち曲やって混ざらないのがすごい、という葛 G の素朴な感想に答えての解説でした。

と、明らかに話が脱線しているが、要はクリスマスソングの流れ。長らく定番の山下達郎にかわって back number の曲が定番になるのかどうか。時代を感じたという。

10. Dreams Of Christmas
先生ボーカル2曲目。もちろん葛 G のハモリも欠かせません。そしてサビを何回か歌ったところで「みんな歌ってみましょう」と会場に振る。みんな歌う。終盤の先生は実にのびのびと歌い、最後に軽くジングルベルを添えて。
あと昔からよく言われる「君はきっと埋まっているよ」ですが、ちゃんと「待って」た。

MC.
ピアノに時々ストリングスがかぶる仕組み(前述の PianoBar)の説明コーナー。鍵盤上方のセンサーにより、触ったキーを光で感知。左足側に置いてあるボリュームペダルを踏むと音が出力される。というデモで弾いたのはスターウォーズのテーマ(時期ネタ)。
補足で葛 G「左足で音量コントロールしてて、即興でもバランスをとってる。て、もっと上手に喋ってよ」。

「曲選びは大変だった」と先生。だからついったーでアンケートとったりとかしてたのだろうけど、その件については葛 G から「ついったーで先に決めちゃう。スタッフが『先生歌おうとしてるよ!』って慌てる」…あぁ変わってないっすねぇ。小窓で慌てふためいてたのが懐かしいわ。

11. Get Wild
この曲だけシンセメインで低音もガンガン鳴り、たまに座って弾くピアノはジャズ風に彩りを添えるポジション。ライトも派手派手。さらに TM ツアーの時ともアレンジがだいぶ違い、サビのドラムにもアクセントが入ってたり。
お隣の方は何故みんな立ち上がらないのかともどかしかったそうだ。確かに立ちづらい雰囲気でやるのはもったいない。

葛 G はここで退場。以降は先生のひとり舞台。

Scene 4

MC.
12/27 に NHK BS プレミアムで放送されるドキュメンタリーの番宣。取材地はブータンに次ぐ幸福度2位のベトナムで、人々の笑顔はすばらしく、新婚さん宅や女子大生等いろんな所で食事を振る舞われた。食べられないもの(魚か)は抜いてもらいつつ「おいしいです」。
他にもこの日決まったことがあるとの話だったが、大晦日のニコ生のことのようだ。

12. Precious Memories
浜ちゃんの曲と同様「今になって歌詞が好評」な曲だそうで。これは次曲のことだったかもしれんけど、ずっと先の時代まで残す(メロディが生き続ける)つもりで作ったので「20年経った感じがしない」。

13. Feel Like Dance
これも「社会人になって感じるところのある歌詞」。本来けーこが歌ってる以外のパートはばっさり割愛。

14. Lights Out
浦沢直樹氏との対談でも取り上げられてた曲がラストチューン。納得。
街灯りの消えていく時の感じが好きで、その場の雰囲気で即興収録。それ(が入ったアルバム)を「四百数十万人が聴いてくれたことは正直嬉しかった」。今回の企画でも各会場ごとに即興とのことだったが、ストリングスかぶせなしの直球勝負で、都会の喧噪も哀愁も漂ってくるのが非常に聴きごたえあって良かった。

MC.
最後にひとこと言おうとして「どこだっけ…大阪か」大阪だよー。
DJ やったりビルボードでやったり色々と、今年1年ありがとう。来年もよろしく。とのことでした。どれもタイミング合わなかったり遠征とかぶったりして行けなかったんで、最後コレだけでも来れてよかったわ。

Epilogue : 握手会からの観察会

テーブル順に誘導されるのかと思いきや、ふつーに一番はしっこの出口で知らん間に握手始まってた。バーカウンターでお水をいただきつつ、しばらく遠目に見物してから列に並ぶ。
と、先生の手前でスタッフに紛れてしれっと立ってる葛 G。みんなスマホ等を手渡してツーショット自撮り会になってたので真似してみたが、1枚も撮れてなかったのは御愛嬌。

参加人数が200人少々、握手する相手も1人、ということもあり、完全に流れ作業だった昨年のアレとは比較にならないほどしっかり握手できたし、会話も意外とできた。こんなことならもっと話す内容練ってくるべきだった。
感慨に浸りながら出ると、出口前に人だかり。衝立も何もなくドアの外から丸見えだったんで、握手が終わるまでただじーっと先生を見つめる会が自然発生していた。そりゃ加わっちゃうよね。で、ごくたまに一瞬間が空いて先生がこっち観ると「きゃー」っていう。
最終的には、これ先生がこっちに背を向けて自撮りしたら記念撮影にちょうどいいよねってレベルの大集団に。さすがにそんなことにはならなかったが、最後の1人が出てきた後、先生と葛 G がこちらを観てがっちり握手でポーズ決めてくれた。ドア閉まる最後の瞬間まで大歓声の出口前であった。

こうして今年の音楽方面を締めくくる楽しいひとときは終了。忘年会帰りの人混みにもまれて帰った。TM が一段落しちゃって寂しい今年度だったが、来年はもうちょい積極的に楽しみにいくのもいいかな。

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