Review – TM NETWORK : SPEEDWAY / 2007.12.05

うわ。大変なことに気づいたぞ。よく観たらこのファンタジー全開ジャケに SPEEDWAY って入ってる…のは既出だからおいといて。
04年のオープン以来「純粋に TM 名義」のレビュー書くの初めてや!!
…EL はプチ感想のみで終わってたのを今思い出した。そういや WB2 も買ったきり放置だ。てことは、超出遅れたとはいえ、正式にレビュー書く気になっただけでも大進歩ちゃうんかと。渋谷まで撮りに行く自称消しゴムにしてはレベルの低い進歩だなおい。ライブレポは一応まともに書いてるから見逃してくれー。

常連さんには前置きがしつこいかもだが、これでも10代の頃はこてこての小室信者だった人ですから。はい。過去形かよ。そんな人がゆるめに書いてみた、つもりが…?

01. ACTION
やべ。即興つーか数時間で作りました的にしか聴こえないにもかかわらず、そのシンセの音色自体がツボだ。サビ以外あってないに等しいメロディはさておき。はっくしょん、に聴こえてどうしても笑ってしまうのもさておき。

02. DIVING
アコギにメロトロン(だよな確かあの音は)そしてドラム抜き。タイトルから想像もしなかったアコースティック仕上げ。輪になってやってる感じ。あの有名曲のフレーズを引用してる辺り、やはりこれは「20世紀」の風景なのか。

03. PRIDE IN THE WIND
前曲とは別の意味でわかりやすい木根さん担当曲だな。この流麗に上下するしっとりメロディ。B メロ終盤はちょっと GIRLFRIEND を彷彿とさせる展開もあったりするし。丁寧に作られててなんかほっとした。でもね、あのシンセをドラえもん認定するのはやめてくれー。笑うから。せっかくのいい印象を消すんじゃねぇ。

04. RED CARPET
左右から音が飛び交ってるだけで嬉しくなるってどういうことだ。音色のせいか。つーか全体的になんかじわっといいぞ。駆け抜けるピアノ、やたら聴こえる先生の声、めまぐるしく変わる象徴的なフレーズ、インスト部分の割合の多さ。なんだこれー! 無理矢理例えるならプチ MTR。いい意味で。フェードアウトもったいない。

05. TEENAGE
出だし数秒、一瞬わーるどぐるーぶが脳裏をよぎった。要するに、何気なく(この曲は本当に何気ない)過ぎていく曲の間に、過去のいろんなものがよぎるんだろうな、今回。でも次曲同様「ばっ・く」はなんとかならんのか。先生の癖ならもう直らんか。

06. WELCOME BACK 2 -1983 Edit-
さて問題のばっくちゅー。シングルまともに聴いてないんで違いも判らんのだが。
…あーやっぱりタイトル連呼と「く」が気になって仕方ねー!! そこをパシフィコでスルーできたのがつくづく不思議。ハピロンと並ぶ「CD はさておきライブで聴いたら幾分楽しいと思われる曲」に数えていいすか。

07. 夏の終わり
タイトルから浮かぶ他アーのイメージは捨てて聴かんとな。うん、木根さん全開。でもこの包まれるような感じは結構心地よかったりするな。コーラス重ね放題の効果か。それあっての TM だ(と思ってる)からな。

08. N43 -1983 Edit-
これはシングルとは多少違う…のか? なんとなーくドラムの鳴り方が違うような、オルガンが違うような、感触としてはより生っぽくなったようにも聴こえるのだが、でも巻き添えでこれもまともに聴(略)。後でシングル出してきますごめんなさい。

09. ELECTRIC MUSIC
ミニマルっぷりにびっくり。そして中盤の豹変に上乗せびっくり。そのパートが進行ツボすぎて泣けた。ライブでシンセ何台もさわって、残すのはコード程度にしてメロディ派手にいじるのが、一番曲が生きる道だと思う。要するにプチ MTR その2。

10. YOU CAN FIND
Techi っていつの愛称だよと思ったら、本当に古い物だった。それが判明した点については、てっかんの作文(別紙ライナーノーツ)もお役に立つということで。
しかし、ピアノソロアルバムまだー?とか言ってた時代を思い出したよ。今なら出せる。と言ってみる。

11. MALIBU
確かにこの BPM は異色だが、それ以外は巷で言われてるほど浮いてるわけでもない気がする。音色に軽く経年変化入れてる(ように聴こえる)せいか? なんかね、雰囲気としては GABALL にちょっと変化球入れたみたいな。あ、それがわたしの好みなだけですかそうですか。夜聴くときもちいいぞー。

総評:
EL よりよほど TM らしいと思った。
何故だろう。と考えて、「全員の表現がきちんと融合しているから」という結論に至った。02で書いたけど、3人で向かい合って作りました、な感じなのよ。EL のときは良くも悪くも先生ひとりで突っ走っちゃったんだなぁ、と改めて確認。

そもそも、聴く前に書いたこのレビューの冒頭文章が観ての通り相当引き気味のスタンスだったわけだが、音出してみたら普通に真面目に聴けた。むしろ一生懸命聴いた。確かに1期(終了前)ほどの超絶インパクトはないけども、じわっときた。
買って良かったよ。あ、わたしまだちゃんと TM 好きやん、て判ったような気がしたので。行けなかったけど、武道館参加したお友達が体感したのも、これと同じような空気だったんだろうか。

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