Report – Daisuke Asakura Live Tour ’04 Cultivate Meme / 2004.10.10

長いよー。「 ̄about Quantum Mechanics Rainbow ̄」とか全然タイトル欄に入りませんって。
それはさておき、初の大ちゃんを心底堪能させていただきました。6月武道館でうすうす感じてはいましたが、「現在進行形での優先度」がこれで完全に TM を上回ったのは間違いなさそうです。あー楽しかったよー。

ということで、ツアーもほぼ終わりましたので(長々と書いてるうちにファイナル開演してるし)遠慮なくネタバレ全開のレポ行きます。前からお越しの方は慣れたと思いますが、当然のように大長編ですよ。若葉マークならではの詰めの甘さは見逃してくださいまし。

もくじ

さっさと読みたい人用もくじ

Prologue | Chapter 1 | Chapter 2 | Encore | Epilogue

Prologue

台場はうちからかなり遠いです。乗り継ぎもしづらいので、電車で行く気がしません。よって、車でさくっと直行させていただきます。
車中の最終予習 BGM は、21st と紫とミロリ(4曲め開始したところで車降りました)。

15時過ぎ、パレットタウン到着。まずはまっすぐ Zepp 前へ急ぎます。
と、なにやら貼り紙が。1階は FC が着席、一般は立ち見と明暗分かれてますが、2階は全員着席とのこと。ほっ。絶対に座席はキープしたかったのです。1階にチャレンジしなくてよかった。

さて、目の前には15:30からのグッズ先行販売を待つ大行列ができています。迷わず列に並び、まったりと待ちます。ひたすら待ちます。販売開始されても、列の進みがとっても遅いです。なんか小雨降ってます。でも気にせず待ちます。
漏れ聴こえているリハらしき音。しかし重低音ばかり強くて、ドア際まで来てようやく、2曲だけ聴き取れました。Paranoia と Jade だったかな。後者は大好きな途中のブレイクが聴こえるまで判らなかったんですけど。

16時を回った頃。ようやく、順番が近づいてきました。
販売コーナーの背後に、お花が見えます。ヒロ(当然でしょう)、木根さん(武道館のお礼か?流石義理堅いなぁ)、コタニキンヤくん、パチパチとワッツイン(昔は毎号買ってましたよ…昔ですいません)。観てるそばから配置換えされて、ヒロが前に持ってこられてました。後ろのファンさんの喜びっぷりがなんだかおもしろかったです。
それはともかく、お買い物。右側でパンフ2種とバッグ、左側へ移って Virus 2004 をげっと。CD は聴いたら(これ書き終わるまで寝かせときます)またレビューします。
その後は開場待ちの時間潰し。トヨタでモリゾーグッズを買ったり貰ったりしてました。

開場予定の17時が近づいてきたので、そろそろ所定の待機場所へ向かいます。2階の人は建物の横でひっそりと列をなして待ちます。しばらく呼ばれそうにないので、買ったパンフを今のうちに鑑賞。初代パンフの写真、やばすぎです(褒め言葉)。
だいぶたってから正面へ誘導、そこで1階さんの番号呼び出しを更に待ち、結局入場開始した時点で開演予定時刻に達していた気がします。

やたら待たされましたが、ようやく館内へ。
2階に上がって、わたしの選択は正しかったなと思いました。見晴らしいいわこれ。武道館もびっくりです(狭いから当然)。
しかし、待機場所にいた時になんとなく感じてましたが、2階かなり余裕ありました。後から来た人を含めても、ぎゅうづめにはならなかったという。わたしと隣の人の間、それぞれ1席使って荷物置きにできちゃったぐらいですから。1階は結構ぎりぎりに見えました。

Chapter 1

会場アナウンスからしばらくして、おもむろに消灯。
わぁ、客席の声が黄色い。男女比の偏りも、こっち寄りだと平気なものです。

♪01. ride on free
なるほど、これがフロントマンを務める時の大ちゃんなのかー。かつて野外イベントで access をちらっと観たきり、あとは TM サポートの控えめな姿しか知らなかった身には、中央のスタンドマイクで歌ってるというだけでなんだか新鮮です。
とにもかくにも最初の曲なので、会場の方向性を手探りしながらついていきます。
それにしてもパーカッションさん凄すぎです。よくこの BPM についてけるなぁ(後から思えば他の曲はもっと凄かった)。

*MC.
開口一番「台風は無事去りましたね」(意訳)。ほんとセーフでしたね。各地災害はあったとはいえ、今も天気はいまいちですが本降りにはなってないし(その時点で)。
そして「今日は10月10日、体育の日ということで、思いっきり運動して…」いや、体育の日って翌日ですから。ですよね? わたしも感覚的には10日の方がしっくりきますが。まぁ細かいことは気にせず行きましょう。

♪02. BLUE SLY BLUE
音圧がすごくて、皆さんが歌ってるんだかどうだかさっぱり聴こえません。大声上げる勇気はなかったのでこっそり口ずさんでましたが、意外と覚えてたことに安堵。

♪03. Angel Algorithm
正面に3台並んだシンセの左右2台の足下に、ニョロニョロだ〜。しかし「アル」&「ゴリ」って名付け方の発想が、某教育テレビ番組と一緒でちょっと受けました。チャイナ帽をかぶせてたのは、銅鑼と合わせてたのかな?
この曲に限りませんが、締める時に指揮者のような手つきを多用してました。

♪04. Quantum Mechanics Rainbow I
虹色ライトが降り注ぐ中、緑色のレーザー光線が、大ちゃんの後方からぱあっと広がります。上向きの光線なんかは、2階観客の頭上すれすれ。正直これは、観る場所(=高さ)によって全然印象が違う気がします。わたしの位置からはすごい迫力でした。

♪05. Real Time Sequence 〜 Meme Crack -ハルカ カナタのMajorへ
なんであんなに速く指が動くんですか! 打ち込み速いのは知ってましたけど、実際に目の前で見せられると説得力が違います。あれを観るとなんかこう、手弾きのリアルタイムシーケンスが芸になる人間は非常に限られているなぁとつくづく思いました。

♪06. Jade of sorrow
CD と比べると相当派手に遊んでますねこれ。ラップの欠片とサビしか残ってないじゃないですか。ラップ部分のサンプリングに合わせて大ちゃんがすごい煽ってくるんで、がんがん乗らせていただきました。た、楽しい〜。

さて、ここでちょっとまったりタイム。全員着席です。

♪07. 小さい秋見つけた(体育の日 ver.)〜 étude on C-String 〜 Toy Box In The Morning
ちっちゃいピアノで、さらりと流し弾き。
「小さい秋」の B メロでミスタッチがあったのはご愛嬌ということで。あの曲って地味に音取り難しくないですか。その前に歌詞全然覚えてないんですが。

♪08. 青い花 -Heinrich von Ofterdigen-
ピアノ横の Mac をちゃちゃっと操作して、クリック音に合わせてギターが入…あれ、ギターのマイクが入ってない…。慌てて飛び出すスタッフさん。構わず弾き続けるギターさん。「がんばれ〜」と言わんばかりに、他人事のように楽しげに手拍子を向ける大ちゃん。
しかし結局マイクはうまく入らず、演奏は一旦停止。ちゃんと音が出るようになると、安堵の拍手が起こってました。
ギターから入ると、「デジタルフォークソング」というネーミングになぜか説得力があるような。B メロとサビは繰り返してましたね。流石にライブでオリジナル尺だと短すぎますか。

*MC.
そういえばさっきから、顔の汗ふきまくってます。「すげーあちー」そりゃそうでしょう! 長袖でスポットライト浴び倒して激しく鍵盤弾いてたら暑いに決まってます。

秋のイベント話でしばし観客さんと会話が続いた後、「DATi-BON」取材で韓国へ飛んだ話に。てか、せっかく行ったのに1泊2日かよ、という突っ込みムードには「あんまり長く行ってたら虹シリーズ出なくなっちゃうよ」あ、やっぱ押してるのは気にしてたんですね。わたしは気長に待ちますから。
韓国と言えば「ペ」…やっぱりそこで切りたくなりますよねー! 地元民は買わないのに日本人向けにあふれかえっている冬ソナグッズ、あやうく買いかけたそうで。
「大様〜」ってかけ声が、1階下手方面から出てました。そんなに違和感ないのは何故でしょう。

そして明かされた衝撃の事実。「チマチョゴリ」(言えなくて何度も客席から駄目出しくらいまくり)着たそうですよ! チマって女性用のはずです。てことはある意味で女装!? いや、本当は着たのは男性用のほうで、名称は勘違いなんじゃないのかと。ざわつきまくりの客席。「授業中です、静かにしてください」仕切る大ちゃんにまた笑い。
ところが続けて話を聞いてみると「焼肉屋の店員のお姉さんと同じ服を…」ってまじチマやったんかい! 場内爆笑。
「とにかく本観てください」ということで、その場はなんとか収拾。本どうしよう…。特設サイトオープンって先日の TM 記念本そっくりの展開になってますが。

ここで虹シリーズ人気調査。拍手の大きさは、青≧ミロリ>藍=紫、ぐらいだったでしょうか。2階から聴くと、あんまり顕著な差はありませんでした。紫とかも聴いてるうちにどんどん味が出てきてたりするんですよねぇ。

♪09. Indigo cave
サポート楽器群が予想以上に存在感あふれてました。それぞれのソロパート(?)になると、ちゃんと大ちゃんからそっちへ振ってるし。ジャズセッションでも観てるような気分でしたよ。癒し系の曲だとばっかり思ってたんで、その力強さにちょっと感動。

Chapter 2

全員一旦はけて、背後の画面で CG が回ってます。TM のよりセンスいいような気がします。

♪ Mytyl -mirai no kuni-
演奏してる訳じゃないんで通し番号からは抜きました。曲が出るまでにちょっと間があったのは気のせい?

曲終わりで皆さん戻ってきて、第二部開始。

♪10. mercy-snow -Violet Rays ver.-
この曲だけ大ちゃんの動き(振り付け?)がやけに厳かに感じました。照明の統率具合も効いてたかと。

♪11. techno beethoven
ピアノ音で上から「運命」らしきメロディかぶせまくってたので、よりベートーベン度が上がってました。こっちのテンションも加速度的に上昇。

♪12. Mona Lisa overdrive
全編ミラーボール大活躍。紫、緑(レーザー当ててた)、白。視界を完全に埋め尽くす範囲で星が回っていました。超綺麗。改めて2階でよかったです。

♪13. Paranoia Method
他所のレポを拝見して、この曲は今日が初だったのを知りました。そういえば最初はミロリ出来てなかったし。じゃあリハ音漏れって結構なネタバレだったんですねぇ。
てかこれ、生で聴くと良すぎです(CD が悪いんじゃなくて、迫力と広がりが違う)。

♪14. ‘Deep Blue’ Resolution
ショルキーをかついでバック…と、機材につまずいてしりもち! あわてて体勢立て直して続行してましたが、観てるこっちも焦り&笑い。
始まっちゃえばのりまくり飛び跳ねまくりだったんで、めっちゃ楽しかったです。
サポートさん方も合わせて全員前へ出てきて、1階では巨大風船が飛び交ってました。大ちゃんはジャック・オ・ランタンを手に、客席へ突き出してみたりサポートさんの頭に載せてみたり。

♪15. ?
これです。これだけ何の曲かわかんなかったんですよ。しくしくしくしく。
大ちゃんプロダクツで一番手薄なのが Iceman なので(2nd 以降ほぼ全滅)、多分それじゃないかと思ってるんですが。絶対いつか揃えます。
曲自体はおもいっきり好み直撃だったので、何か買って見つけたら曲名補充されることでしょう。
※ 他所サイトさんのレポを観た感じ、どうやらやっぱり Iceman のようですね。”Genetic Bomb”? だとすると、次曲と合わせて1枚買えばとりあえず判りますか…。

♪16. Re-communicate
ていうか、実はこれも持ってません…。ソニーの試聴がなかったら判らなかったと思います。早く買わなきゃ。
ステージを隅から隅まで行き来しては、片手も両手も、指さしピストル乱れ撃ちしてました。そうか、1階を頑張って取る人はそれ目当てなんですね!(なんか違う気が)

Encore

なんつーか、さざ波のようなおとなしい手拍子にちょっとびっくり。いや、ものすごい勢いのアンコールしか最近聴いてなかったせいです。
そのかわりというか、競って随所から「だいちゃーん」の応酬でした。たまに「大様〜」とか「あさくら〜」とか。

♪17. Stigma -indigo-saurus!ver.-
あ、これも東京が初ですか? それにしては1階さんの手がわりと揃ってました。
ライブで聴くとサビ前のメリハリが一層増しますね。あと、大ちゃんのギターは先生より断然まともだと思いました。

*MC.
「僕が何故音楽をやっているか」について話しはじめたとき、つい、ヤマハ時代だの先生の顔だのが浮かんでしまいましたが、そういうことではなくて。

暗いニュースが多くて、ネガティブな方へ引っぱられて流されちゃうこともできるんだけど、綺麗なものをみつけることを忘れないでほしい。明後日から日常生活に戻っていく中で、僕の曲がその手助けになればいいなと思って音楽を続けています。
みたいな意味合いのことを(多分言い回しは結構違う)、じっくり語ってくれました。

えぇもう本当に多いですよ暗い話! 思うようなペースで仕事できなくて収入に響くし(その割に blog 書きまくりってつっこみは却下)。
でも、最初から大ちゃんの曲に感じ取っていた「びっくりするほどポジティブな音」は、意識的に作ってくれていたものなんだと改めて認識して、最近わたしがすっかり大ちゃん派に転げたのには理由があったんだな、と、しみじみ感じ入ってしまいました。
必要な音は必要な時に出逢うととことんはまるってことですよ。

しかし、「綺麗なもの観てますか」って問いにすかさず会場から「大ちゃん!」てのはお見事でした。

♪18. beautiful symphony 〜 only for your life
そういう話を聞いた後だと味わいが違いますね。綺麗な音楽、たっぷり浴びられて幸せです。

最後にサポートメンバー紹介。正直言ってあんまり存じ上げない方ばかりでしたが、怒濤のシンセ音に負けない素晴らしいパフォーマンス、存分に堪能いたしましたです。てか、そのくらいじゃないと大ちゃんのサポートは務まりませんねきっと。
コメント求められて「疲れました」とか「考えてない」とか言う度に、大ちゃんから飛び蹴りくらってましたが、あれも根底に信頼関係あってのことに違いありません。

拍手の中で退場…と思いきや、ひとり残る大ちゃん。会場のすみからすみまで視線を向け手を伸ばして、みんなの歓声に丁寧に応えてくれてるのでした。ちゃんと2階も観てくれたはず。
なんか、愛を感じますねぇ。ほのぼの。

Epilogue

ドリンクカウンターでオレンジジュースと Zepp のストラップを受け取って外へ出た途端に、なにやらオレンジのチラシを渡されました。内容は既報の通り。
なんと! 来年3月ってことは、虹シリーズ全部揃ったところでの総括ですね? み、観たい…。お財布の関係上、FC に入ってるかは非常にあやしいですが、是非頑張ってチケット入手したいものです。
あれ、じゃあ access はその後までお預けですか。ま、しゃーないですね。

せっかくなので、ヴィーナスフォートでお食事して帰りました。
そして21:30過ぎには帰途につきました。うぅ、ライブ直後だと CD が物足りない、と贅沢に悩みつつ、ミロリの残りを聴いたらちょうど22時。F1 録画を眺めながら西へ西へ。
あれ、なんかフロントグラスに粒が現れましたよ。って、雨?
気づいたら土砂降りになってました。いや、ライブ前後に本格的に降らずにいてくれて本当によかったです。これも大ちゃんのおかげ…かな?

は〜。とにかくめちゃめちゃ楽しかったです。一夜明けてすっかり午後過ぎてしまいには日も暮れた時点でこれ書いてますが、目や耳の奥にはまだまだ残像が焼き付いてます。
虹色の夢、みせてもらいました(←TM のパクリ)。
残りの3枚ももれなく買って、来年もまた素敵な虹を観に行きたいと思います。

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