Review – 浅倉大介 : Indigo Algorithm / 2004.05.31
3 Jun 2004
今日はなんだか大ちゃん祭り状態ですが、続いてこちらもいってしまいます。堪能するとか言っていた割に早いですけども、すっかりテンションが上がってしまって出し惜しみ不可能だったので。
なお、まだ買えてない方は(買うこと前提?)DAnet以外にBARKSでも全曲試聴やってますのでどうぞ。ついでに祝・新星堂インディーズチャート1位。
ところで、このアルバムタイトルでぐぐったら何故うちが4番目(実は紫でも5番目)に来るんですか。いや、そんな検索するのは仲間さんでしょうから全然いいんですけど。オフィより下でよかったです。
1. Abyssos -shi・n・ka・i-
気分は深海探査船。地を這う低音と時折きらめく高音は、海底を行き交う生物の対比を思わせます。宇宙空間と似た感じなんでしょうね。
2. Angel Algorithm
うわーやばいこういうの大好き! どこか懐かしささえ感じる音遣いです。紫の8と同じ系統というか、10年以上前の洋楽ディスコチューンのテイストを感じるんですよね。そこに低音の厚みを増したところが現代的なのか。
3. étude on D-string
前曲がぶちっとカットアウトして数秒の静寂の後に、このピアノ。ある意味ジェットコースター並みです。ピアノ単体の曲としては前作の ‘C’ より好きかな。
4. Division by Zero error
…あー! 試聴部分でGABALLって言いましたが訂正。これはむしろWORLD GROOVE(trf初期の名曲)のサビと同じコード進行! つまり、あれをGABALLアレンジにするとこうなるんですよ。小室風味はそのせいだったようです。
そのかわり好み直撃なのも事実。来るぞ来るぞ、来たー!って感じのループが心地よいです。10分と言わず、もっとやってくれてもついていきますよわたしは。タイトルは無限という意味だったわけですね。
5. Sheltering Sea
まだ持ってないので想像ですが、Icemanの2枚目以降ってこの路線ですか? 歌ものだし。
ボーカルの存在感を控えめにしてあるのは最近の大ちゃんソロならではだと思います。ほら、ヒロも西川くんも(間違っても此処でTMと略す訳には)ボーカル前面に出るタイプですから。
ばりばり打ち込みにハードめのギターがかぶってると、Lords of Acidあたりも思い出します。
6. Indigo cave
ジャケットが海全開な影響もありますけど、太陽光さしこむ中で優雅に泳ぐいるかの群れを水中から見上げたアングル、のようなものが目に浮かびました。その群れについていくと、色とりどりの魚群に出くわすみたいな。リラクゼーション系の謎TVチャンネルで、そういう映像と一緒に流しそうな感じ。
7. Quantum Mechanics Rainbow II
虹というタイトルがぴったりのファンタジックさが素敵です。希望の光が徐々に差し込み、一気に広がっていくイメージを受けました。全体的にコード進行が妙につぼなんですが何故?
8. Stigma -indigo-saurus! ver.-
原曲を持っていないので比較は不可能としても、おもしろい展開ですねぇ。不思議な明るさがあるというか。あとボーカルはノイズ処理しなくても結構聴けると思います。Enyaぐらい多重録音するとおもしろいかも。
9. Ouranos -te・n・ku・u-
これもタイトル通りですね。雲海の上を飛行機で行った時の風景に似てます。っていつのまにか海じゃなくなってますが、多分一番最初のSEで一息に空まで駆け上がったのでしょう。
総評
あー気持ち良かったー。なんだか爽快な1枚です。
巷の感想を観たところ、全体評価が 藍>紫 だった方が結構いらしたんですが、わたしも混ぜてください。長けりゃ良いっていうことではなくて、曲単位での作り込み+全体の統一感&ボリューム感に一票、というところです。
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