Review – 浅倉大介 : Violet Meme / 2004.03.30
3 Jun 2004
先に買ったangelaとTMをすっかりさしおいて、2枚連続で既に2回程聴きました。聴いてるうちにどんどん気分が盛り上がってきて、いい感じのひとときを過ごせてわたしはしあわせです。はい。
というわけで、レビューも2枚連続でいきたいと思います。まずリリース順に紫から。世間的に乗り遅れてるのはもう気にしないことにしました。
1. appearance
シリーズ1枚目の1曲めにふさわしいプロローグの雰囲気が出てますね。色のない世界が徐々に彩られていく感覚。
2. Quantum Mechanics Rainbow I
扉が開くとやっぱり大ちゃん節全開。inspired from 鼠の国、なこの作風って一種のセレモニーというか、不可欠なものになりつつありますね。
3. Purple Dawn
異世界で初めて迎えた夜明け。生活臭のしないきらきら感が、そういうイメージを形成してるような感じです。表現を変えると、RPGの一幕みたいな。
4. Meme crack -ハルカ カナタのMajorへ-
別の意味で現実感がないというか、徹底して無機質というか。時期限定ネタかもしれませんが、TM武道館に参加する時の絵が見えた気もします。アレンジの方向性がそっち系。でもTMより丁寧…あ、いや。
ってHer eyes look a=ハルカですか!
5. étude on C-String
多分エレピですよねこれ。試聴だと必要以上に安っぽく聞こえるので本物の方がいいです。B-Stringまで全部揃ったらまた印象が変わるかな?
6. Mona Lisa overdrive
近年すっかりお気に入りっぽいBPM速めのアレンジに、オペラボイスとの見事なミスマッチがむしろ楽しいです。かと思ったら後半では意外と綺麗に溶け込んでるし。
7. an experiment with you? 2.27.00:28AM
こ、これは同時刻に何らかのインスピレーションを感じていた人の勝ちですか? そういう実験? 思わず当日の日記を探しましたよ。という行動をとった時点で思惑にはまっているんでしょうか。
8. mercy-snow -Violet Rays ver.-
4に続いて徹底した冷酷感が妙につぼです。これ聴いてから改めてジャケ観ると「雪」の印象がちょっと変わりますね。
ストリングスのかぶせ方と暗めのコード、ちょっとPraga Khan最盛期を思い出しました。
9. disappearance
前曲からのイメージ連携は見事。この話はまだまだ終わりません、というか終わり切れません、的なものを感じます。ドキュメント番組の重いテーマの最後に聴こえてきそうです。
総評
1枚めだからなのかどうか、どっち方向へ持っていこうか迷っているようにも感じられます。最近お得意の路線=4、6、8みたいなので全部埋めることもできたんでしょうけど、あえてそうしなかった、みたいな。
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