旅立つ船の名は (5) 沖へ発つ鳥

毎年毎年過去を振り返ってばかりもアレだが、東にしろ阪神にしろ自分は「ちょっと影響を受ける立ち位置」にいたわけで。なんにせよ、その度に少しずつ災害備蓄アイテムや食事のレベルが進化してるのはありがたいことやね。
なわけで年の瀬の神戸のお話ラスト。

最後にめざしたのは、フラワーロード沿いに建つ市役所。
えっ、土日なのに役所で何するかって? ここには無料の展望台がついてましてね、太っ腹なことに土日でも夜までやってるんすよ。といってもそれを知ってて来たわけではなく。自分は「そういやここ展望台あった気がするけど週末開いてんのかね」程度だし、旦那さんはむしろ通りかかって初めて存在を知ったくらい。

ともかくエレベーターで24階へ。冬の日は短く、すでに街にはほとんど陽が当たっていないが、それを気にしなければよく見える。

眼下の東遊園地ではルミナリエのおかたづけ中。展望台の存在だけ知ってたのは、アレを上から観られるという話を以前耳にしたからだが、そんな時に来たらさぞかし混むやろなぁ。

西の空に沈む夕日は、残念ながら雲に阻まれてあんまり見えない。

せっかくなので四方ぐるりと回ってみた。この位置から眺める三宮はちょっと新鮮だった。

1周して南側ビューの窓際でしばらく待機。そして16時半頃、この高層ビルの窓をものともしない、辺り一帯に響き渡るいい音で、汽笛が鳴った。ここに来たのはもちろん、飛鳥IIの出航を見送るため。

大型客船の動き出しは、遠くから観ているととてもとてもゆっくりとしている。

1本の望遠レンズを2人で交互に使う時間があるくらいには、ゆとりある出発シーン。左舷に並ぶ乗客たちは、陸地で見送る人々を眺めているのか、それとも街の景色を堪能しているのか。

10分近くかかって、ようやく舳先が港の出口に向き、いよいよ前進。そんな一部始終を、遠いようで意外と近いこの場所から鑑賞して、おふねの見学会は終了。

ただし、撮影はこれでお開き、ではなく。

この後阪急でちょっと東へ引き返し、すっかり暗くなった頃に関学の夜イベントを楽しんで、そして梅田で飲んで帰ったのであった。

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