Review – ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 / 2007.09.24

連休に最後の力を振り絞ってまで観た映画がこれですがなにか。
…多分そんなに意外性はないんだろうなぁ。知ってる人は昔から知ってることだし。てか今月頭、宇多田の話のとき「オリジナル観た」て書いてたわ。ただ、ここまで現在進行形なカミングアウトは初かもしれん。鉄ヲタっぷりも含め、明らかに情報公開度が上がっている昨今。
あー、引いてる人いたらすいません。でも隠すの疲れたんだもん。

さて本題。
大雑把に言うと、激しくパワーアップしたヤシマ作戦を大画面で観れただけでも相当満足。なにあのメカ方面描写の力の入れっぷりは。でもあのくらいコマ数と迫力総動員してくれた方が、やってることの規模のでかさが身にしみるね。

メカっていうか、全般的にハードウェアが相当きてるわ。ビルの生える過程もやたら丁寧になってたし。ついでに電車にもプチ萌え。
使徒…はハードウェアとは言わんか。でも地中を掘る部分の描写、あれはセル画では非常にやりづらかった(だからやってなかった)と思うので、そこは本来想定されていたであろう表現に技術がようやっと追いついてよかったね。
とまぁ大きい施設類はすごく良かったので、この際、中学生がカセットテープ式ウォークマンを使っているという点はスルーしてあげるのが優しさだろうか。

ストーリーについては、今回はほぼオリジナルの復習に近い。上記でわりと遠慮なくネタバレしたのもそういうわけ。
が、当時なかった視点がちょこちょこ追加されてた。大人視点というか。よく考えると、観てるこっちも年齢を重ねてるから「自分に近い登場人物」が昔と違ってきてるんだよね。それをあえて作品中でも強調してみたのかも。
そして次回「破」の予告(映画館で TV と同じフォーマットで次回予告かい!)の内容が実行されたら、間違いなく全然違う結末が待っている。いくつか入っていた新たなエピソードが、そこへの伏線なのかな。

って深読みさせまくっといて壮大にひっくり返されたのが、昔の劇場版なわけだが。
ま、わたしは素敵な映像が観れればそれでいいっす。あとはできれば今度こそ「…はい?」って言わないで済むラスト希望。

ちなみに、エンディングが宇多田であることの違和感はなかったよ。でもそれは多分、先に曲単体を聴き慣れさせてしまったプロモ戦略の勝利。誰がやってもこうなるとは限らん。

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