新し物は江戸の華 (6) 変わる帝都
10 May 2022
予告されていた実家からのおすそわけが到着。とりあえず今日の夕飯にしたんだが、次はちょっと間を置きたいところ。いや、帰省中に同じ食材づくしの夕飯をやったばっかりで、1ヶ月分くらい食べた感あるんすよ。うまいものは新鮮な気持ちで味わいたい。
さて引き続き2月の旅、休館前の江戸東京博物館は後半戦。
休憩所をはさんで、明治以降の東京へ。当たり前だが一気に洋風要素がなだれこんでくる。
洋館ジオラマが複数集まった区画。この館、床下に設置してあって真上から(透明床越しに)見えるようになってまして、それは仕掛けのため。
屋根がスライドして舞踏会の模様を見物できる。BGM が安定のドナウってとこに反応する約2名。
他にも馬車鉄道が行き交うモダンな大通りとか、
ミサの模様が見える教会とか。
大小の展示から、街も生活も一気に変わっていった様子がうかがえる。
かつて浅草にあった凌雲閣。当時の国内建築物ではいちばん高かったというから、今でいうツリーのポジション。
電気館は日本初の映画館。当時だから「(活動)写真」やね。
そのうち自動車が走るように。「市内一円」とあるから、これは大正末期からの円タクってやつか。
個人宅でも西洋スタイルに振ったオサレなおうちが登場。
だがしかし、昭和期の話を進めていくと避けられないのが戦争の影響。
たばこの銘柄が和風に変えられていったという話は去年知ったが、実際にこんな感じやったんやね。むしろ戦前のネーミングセンスがハイカラだったというべきかも。
そして戦後、おもに高度成長期の雰囲気を感じさせる展示を中心に。
にぎわう上野駅を映し出す街頭テレビ。紙芝居の箱を大きくしたような造り。
お、これは団地のテンプレではないですか。へんなところに洗面台があったり(昭和中期に建った公団物件ではマジで現役の配置)、トイレが一段上がったところにあったり(小学生時代の自宅に似てる)。
玄関扉の内側の色も、2軒で階段を共有する配置も、いかにもって感じで。
最後は一気にワープして、自分が生まれた後の話へ。カラフル iMac もポケベルももう歴史の1コマ。
昨今のご時世を反映して、体験系の展示は多少制限されているようにも見えた。
19年までは実際に入ることができたと思われる、サザエさんみたいな昭和ハウス。
モダンな新聞社前では、絵に描いたような初期の自転車に跨ることができた。
まあそれにしても、ひとときタイムスリップを楽しんだような感触。いつの間にか2時間ほど経過していた。駅前の新しそうなグルメエリアで昼食をいただいて、次のスポットへ向かう。
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