さくらさくら ’22 祇園白川編

確かにソメイヨシノは散ったけど、街を見渡せばあちこちで別のものが咲いている。もふもふのヤマザクラ、濃く鮮やかな色のハナミズキ。足元にはタンポポも。まあ中には鼻がむずむずする系の花もあるわけだが。クヌギのせいで車が黄色いよー。
なわけで今年の花見、京都の部ラスト。

八坂神社からの帰り道といえば、半ば恒例になりつつある四条通りビュー。

さっきよりはましやけども、ぼちぼち混んでますな。3月とは大違い(3月の話はいずれまた)。

多国籍でそこらじゅうごった返していた全盛期ほどではないにしろ、ここ2年ほどの基準では歩道も混んでいる。
そこでちょっと方向転換して白川のほうへ。道中、過去に春の東山で何度も観た灯籠が路傍に飾ってあった。あの催事は今年で最後だったはずだが、寒い京都に集客する手段としてはやはり効果が高かったのだろう。

なんかこう延長戦のような雰囲気の中、川沿いに出た。

陽が沈んだばかり。ライトアップが映えるのはこれから。いい感じの枝の前で時を待つ人あり、ウォークスルーで楽しむ人あり。

カメラ使いにとってはカラーマネージメントに悩む環境とも言える。

白川筋を西に進みながら、川と桜越しにお店の窓を眺めて歩く。

ソメイヨシノに限らず、ところどころにしだれ系など異なる品種も。

宴席は盛り上がっておいででしょうか。花見しつつ食事、3年前まで当たり前だった光景が、ちょっとずつ戻ってきつつある。大人数で集まるシチュエーションがなくなりつつあるだけで、気心の知れた少数でまったりやるのがこれからのスタンダードか。

まあちょっとこの界隈のお店はお財布使いますけども。

鴨川まであとちょっとという地点。最後のごほうびが待っていた。

まるっと1ブロック分、遊歩道を取り囲むように全体が木に覆われている。もはや角度次第では空がほとんど見えないレベル。桜のトンネルを通り越して屋根である。

わずかな隙間からのぞくブルーモーメントと、夜の光を受ける花。

ここに来てこの日一番のボリューム感を味わうことができた。

これまた大賑わいの高瀬川界隈をちょっと眺めて、京都散策はおひらき。

桜シーズンど真ん中の京都は久しかった。混雑覚悟で出てきたけど、それだけの価値はあったような気がする。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。