伊勢志摩はしりゃんせ (7) 海上の伴侶
5 Apr 2022
野菜が安いと言われる昨今。確かに今日スーパー行ったら、ねぎ1本よりブロッコリーの方が安かった。春といえばキャベツとか菜の花とか特定のものに偏りがちなんで、あえて意識して違う野菜を手に取ってみるのもありかな。レシピに困るかもだが。
なわけで1月三重ドライブ最終回。
そろそろ家に向かう方向へ車を進める。その途中、最後にちょっとばかり寄り道することにした。
ここは二見興玉神社。三重県全体のスケールでいうと伊勢神宮からそう遠くないところにある、ロケーションがちょっと珍しいタイプの神社である。
よーく読むと「索道」とある。昔はロープウェイがあったようだ(戦時中に廃止)。
参道を歩いていくと、なにやら蛙さんが。ここの神使役はこちらの方らしい。
でだ。社殿より何より、ここには有名なものがある。それは海の中。
右2つ、しめ縄がかけられた岩。夫婦岩という。
ちっちゃな鳥居が乗っているが、岩自体が鳥居の役目を持っている。拝む先は、ひとつは太陽であり、もうひとつは興玉神石と呼ばれる別の岩。ただし、神石は海中にあって姿は見えないそうで。
しめ縄への寄付以外に、身代わりで名札を納め、毎日朝日にあててもらえる権のようなものもあるとのこと。掲示してもらえる期間によって、納める額が異なる。て、それはサブスクというのでは。
社殿本体はわりとオーソドックスな造り。
なんせ海沿いなので土地が限られており、決して広くはないスペースを有効活用する工夫が感じられる。
ていうか本当に真横が海。海が見えるとか海が近いとかなら他にもあるだろうが、この距離感はなかなかないぞ。
夫婦岩を間近で観られる遊歩道が、社殿の横を通過した奥にある。当家も行ってみたが、波が当たりそうでおそるおそるの散策。実際、写真を撮ってて思いっきり波を被ってしまった他所の方を目撃。ひえー。夫婦岩の撮影はご注意ください。
おまいりを終える頃、陽が差してきた。
あらこんなところにさざれ石。揖斐の方で見つかったものだそうで。
国歌ゆかりの石。そして海風にはためく日の丸。なんとなくうっすらお伊勢さんぽさを感じないでもないが、どうやら本来のならわしとしては神宮より先にこちらへ来るのが正式らしい。そうとは知らず失礼しました。
こうして志摩半島あちこち巡りはおしまい。車中でさっきのみかん大福をいただいた後、名阪国道経由でのんびり帰宅したのであった。
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