あじさいは寺のにぎわい

ちょいと用事で駅前に出たまではよかったんだけど、なんと顔を蚊に刺される。しかも目のそば(まぶた)というかなり厄介な箇所。手足は抜かりなく虫除けスプレー塗ってるものの、アレを顔には塗りにくい。うーむ。何かいい対策あるかなぁ。
さて今回は、あまり遠くないところで季節モノ鑑賞のお話。

6月後半の週末、天気はそれなりの予報。他に大きなネタが思いつかなかったこともあり、以前からちょいちょい名前だけは耳にしていたスポットへ行ってみることにした。

ここは久安寺というお寺。当家がふらりとお寺へ行くと高確率で真言宗に当たるのは、厄神さんのご縁か、あるいはもともと開放的な宗派なのか。
今回は車で訪問したところ、駐車場に入り待ち行列が形成される盛況ぶり。池田駅からバスで来てる人も結構いた。なんなら新聞の取材まで来てた。我々が知らんかっただけで、北摂界隈ではあじさいの名所としてぼちぼち知られているらしい。

窓口の手前、丸い池に人だかりを発見。その理由はすぐわかった。

無数のあじさいフロート。映えフォトに最適と、花の浮かぶあたりに集まる人々。そこへ混じってしばし拝見したのち、わりとお安い(300 円)拝観料を納めて境内へ。

いくつかあるお堂や池などの周囲を歩けば、あちらこちらで無数に咲いている。

地味に驚いたのが、品種のバリエーション。そもそも現在あじさいは数百だの数千だのって単位で品種があるらしく、素人には到底見分けがつかず。そんな人でも明確に違いのわかる形状がいくつか。

ふちがくるんと内側に巻いている。これは多分初めて観たタイプ。調べた限りでは、ポップコーンという名があるようで。

スタンダードなガクアジサイももちろんある。

これまた定番、こんもり手まり状の中に、なぜか自撮りする人が次々と吸い寄せられる一角が。寄ってみて気づく。なるほど、ハート型の手まりがあったのね。ちゃっかり当家でも自撮りを敢行したのはいうまでもない。

これも初見かな。球形ではなく、どちらかというと円錐状にまとまった花。どうやらカシワバアジサイというらしい。

せっかくなので、本堂など拝観可能な建物の一部にもおじゃましながら歩く。

というか、予想よりだいぶ敷地が広かった。もっと一瞬で観終わっちゃうかと思ってた。なめててすいません。なんでも起源は奈良時代にまで遡れるようで、由来を読めば行基とか空海とかおなじみのビッグネームが普通に登場するレベル。

最初の丸い池をはさんで南側、かつては本筋の参道だったであろう方にも向かう。

石畳に沿ってずらり列をなす様子もまた見応えがあってよい。
なお、この奥に楼門(重要文化財)があるんだが、門としては使えない。その理由は、楼門の真ん前から境内東側に走る国道。ここの交通量が見た目に反してかなり多く、楼門からの徒歩入場は危険と判断されたようだ。まあ当家もその国道経由で来たから文句は言えんのです。
そんなこんなで、梅雨の晴れ間を楽しんだ小一時間。束の間の爽やかなひとときとなった。

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