箱庭の蒼い海 (4) 銀河を描く
21 May 2020
ミシン作業がちょっと一段落したところで、連休前に集中して進めた勉強のほうを新たな段階へ進めることにした。が、なんとなくの下準備をもって作業に入ると、どうもうまくいかん。そもそもの構造に難があったようだ。なにごとも準備は大事。
なわけで昨夏の海遊館見物ラスト。
複数フロアにわたって歩んできた大水槽も、そろそろ海底にたどりつく。
やる気がないのか、人間たちに1日サービスして疲れたのか、砂の上でくつろぐエイたち。実際、水槽上方に張り付いて眺めていると、エイがちょっかい出しにきたことは一度や二度ではなく。むしろこちらが遊ばれているのかも。
サメたちも同様にのんびりと。たまには動いてくれないと、生きているか心配になるくらいの休憩。
それでも、水の底から空を仰ぐように見上げれば、多くの魚たちは気ままに漂っている。
終盤の目玉は、以前からあったクラゲエリアが18年にリニューアルされた「海月銀河」。
その名に違わず星空のような照明が飾るのは、クラゲが引き立つ漆黒の空間。
裏を返せば、撮影が至難を極めることは以前と変わらない。バックライトが得られる箇所を探しつつ、この独特な生き物の美しさを、なんとか写し取ろうと格闘。
海に生きるものたちの中でもひときわ異彩を放つ、彼らの装飾性と透明感。まっくろな世界に浮かべれば、星というより宇宙船のようでもあり。
エリア出口付近では、壁一面が水槽となり、視界を覆う無数のクラゲたち。天井の鏡面効果もあいまって、天の川さながらの景色。泳ぎがかなり早くて追尾に苦労するから、撮るならアップより引きの構図がいいね。
最後のおさわりコーナーも、お子様たちに混じってちゃっかり堪能。何度触ってもサメは鮫肌。
なにやら騒がしい方を振り返ると、ペンギンたちの小競り合い。あれ、なんだこの既視感。すぐ気づいた。「あのペンギン画像」か。どこぞの IC カードか、はたまた舶来クレイアニメか、いずれにせよかわいいイメージで語られがちなペンギン、意外と喧嘩っ早いようで。
あとは特設展の模様をさらっと覗いて、久方ぶりの鑑賞は終了。意図してインターバルを取ったつもりはなかったけど、結果的に数年おいたことで展示の入れ替えなどもあり、新鮮な気持ちで楽しめた。
気づけば3時間経過、外はすっかり夜。観覧車にはニモたちが泳ぎ、夕涼みの人々を見送ってくれた。
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