箱庭の蒼い海 (3) 片隅に潜む

旦那さんの眼鏡が寿命近しということで、徒歩圏内と言えなくもない距離にある眼鏡屋さんへ昨日訪問。て、えらく人が多いな。来店客に対して担当店員の数が明らかに追いついてない。不要不急業種じゃないにしろ、なぜこのタイミングで賑わう。謎だ。
では引き続き去年の海遊館見物を。

初めての訪問でなくても、いくらでも観ていられるのが大水槽の不思議。せっかくなので、時折ベンチに腰掛けて休憩をとりつつ、2匹いるジンベエザメの交差シーンが撮れないかと粘ってみた。

たまにある。
いくら大きな空間が用意されているといっても、これほどの巨体どうしが同居するとなると、お互い気遣いというか牽制というか、そういうものもありそうで。

実際に生身の人間が海でこのようなシーンに立ち会うことはまず無理。そんな絵をいつでも見せてくれるのが、水族館の醍醐味やね。
なお、2匹のうちオスは、秋になって調査目的で放流されたとのこと。代々オスが名乗っている「海くん」の名は、昨年10月から次代に引き継がれている。

ここで常設展示からちょっと離れて、角にある企画展示室へ寄っていく。

このとき開催中だった企画は、小さいものや色形が特異なものを集めた「ぎゅぎゅっとキュート」。なお、開催中のまま臨時休業に突入して今に至る模様。

改めてこう眺めてみると、確かにタツノオトシゴって謎の形状だ。龍に例える日本語、馬に例える英語(Seahorse)。どっちもわかる。

クマノミ、何年経ってもニモと呼ばれがち。小さい子や家族連れに限らず、かくいう自分もまた。

そしてだいたいどこの水族館でも人気のチンアナゴ。
あれから数ヶ月(改めて書くけど撮影は19年8月)、当館のみならず各地で水族館が臨時休業に入った。人間を見かける機会の激減したチンアナゴが飼育員をビビるようになり、リハビリ(?)のためにテレビ電話企画を開いた施設もあるという。ここの彼らは元気にしているだろうか。

常設エリアに戻り、深海の生き物たちが暮らす区画へ。

太陽光のない海の底では、住民の装いも一変。カラフルな子たちを観た後だけに、コントラストも際立つ。

小さいタイプのグソクムシも、はしっこの方に。

そして動きはおおむね緩慢。生命維持には瞬発力より持久力が求められる、ある意味で厳しい世界。

この日のタカアシガニは、ライティングを考慮してとても撮りやすい位置で人間を迎えてくれた。真正面アングルだとカニっぽさ半減なのはさておき。

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