異邦人、香港に願う (13) 廟街晩餐

現地では「ひとつの節目」があったようで。事態解決とまとめるには程遠い状況なのは承知の上で、まずはここ2週間みたいな荒れた状態からは脱してくれればよいのだが。観光客が近寄れない以前に、きっと生活する人々も落ち着かないだろうし。
さて月初の香港2日め、夕飯のお時間です。

そろそろ18時。ニュースなどで観る限り、今日のデモ活動は都心からやや距離を置いた地区で盛んに行われている。逆に彌敦道は意外と大丈夫そうな気配。おなかもすいたし、昨日行けなかったほう行ってみますか。

車道を西岸に渡って北上。
余談だが、右端に見えている Superdry。今回ついに入店してみたところ、話に聴いていた通りそこそこの価格帯。「極度乾燥(しなさい)」の文字列が醸し出すあやしさとは裏腹に、結構きちんとしたブランドだったっぽい。

今日の夕空は九龍公園から鑑賞。都市部としてはまとまった面積の緑地を軸に、プール・体育館・博物館などがあるようだ。

九龍半島側では、どちらかというと KMB(九巴)をよく見かける。まばゆい LED がいかにも新世代の車両らしいバス。ちょうど世代交代の時期なのかもしれん。

今回のお宿は、尖沙咀と佐敦の中間地点付近に位置している。ので、廟街は余裕の徒歩圏内。

お食事処を探しつつ、ついでに夜市をぶらぶら。さらにおなかをすかせておく。

昼間行ってきた赤柱と比較。こちらは普段使いアイテムやおもちゃ、小物の店が多い。店がごちゃっと寄り集まった印象は似ていても、やっぱり立地ごとにラインナップは少しずつ異なるもんだ。
屋台を広げておいて大丈夫な状況である(治安的な意味で)ことを、確認できたのもよかった。

ぐるぐる回るうちに、いつの間にやらスタート地点に逆戻り。通りの両側に、いかにもなローカル店と、いまどきの小綺麗な店。

にわかな観光客は後者をとった。「囍記車仔麺」さん。当初は空いているなと思いきや、通された4人席は後から別のお客さんで埋まる。相席に躊躇しないのが香港クオリティ、というのがだんだんわかってきて、我々も慣れてきた。

とはいえ、具をカスタムできるほどのスキルはまだない。迷ったときは定番の海老雲呑麺($38)に、旦那さんリクエストで青菜($16)。他のお店で食べたものより麺がやや柔らかめなのは、この店がそういうレシピなんだろうな。

ふー、超おなかいっぱい。でも我々には大事なミッションがもうひとつあるのです。だから腹ごなしに歩く。

油麻地との中間地点くらいまで行ってまた戻る。天后廟の脇は、西も東もちょっとした休憩用の公園。東側にある方は初めて入った。周囲より一段高くなってることもあり、すぐ東の彌敦道の喧騒を感じさせない空間。

正直そんなすぐにこなれるわけもないのだが、あの別腹ならいけそうだ。

て、隣が日式ラーメン屋になっとる。前回もラーメンつけ麺増えつつあったけど、さらに加速してないか。

なわけで、今年も「佳佳甜品」さん。卓上メニューが前よりわかりやすくなった気がする。具と味は絵のほうが想像つきやすい。

それぞれ前回のオーダーとは逆のものを頼む結果となった。旦那さんはパパイヤづくし、わたしはパパイヤ&きくらげ(いずれも $24)。ほんとにきくらげってデザートになるんやな。寒天ポジション。

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