異邦人、香港に願う (12) 暫停叮叮
20 Nov 2019
今日寒かったわー。あとで気象情報などを確認したところ、上空にでっかい寒気がいらしてたようで、そら冷え込むわと納得。週末はどっかに紅葉狩りでも行けたら行きたいとこだけど、その頃には逆に気温が上がるとか。着る物でうまく調節せんとね。
さて、まだましだった香港2日め、鉄分補給に挑む…んですけども。
トンネルを抜ければ、いつもの街の中。260 系統より手前で有料道を降りた 6X 系統は、前夜焼き討ちを食らった形跡が生々しい新華社の真ん前を通過。我々は終点の中環を待たず、トラムのある通りに出た金鐘駅前で下車。
だがしかし、待っていたのは厳しい現実だった。
線路の真ん中に、事業用車と中の人たち。そのうちのひとりが、ふらりと現れた乗客に向け、手と首を横に振る。
あちゃー。運行止まっちゃってたか。
香港電車のサイトを確認するも、ここんとこイレギュラーで止めざるを得ないのか、最新情報は特になし。いずれにせよ、待つだけ時間の無駄であろうことは想像がついた。しゃーない、地下鉄使おう。
って、あれ? まさか?
ここも昨日焼き討ちに遭ったことは、階段の焼け焦げで一目瞭然。だが幸い、裏の道路を渡った先の出入口はちゃんと開いており、電車も運行中。とはいえ、普段ならいない係員が立っていたりする。やっぱりこちらのエリアでは安全第一で動こう。
運休区間があることはわかったが、14年の時みたいに区間運転されている可能性はある。とりあえず北角までワープ。
あ、いた。いたんだけども。幕が「北角」。西行き電車の当駅止まり運用は普段行っていない。案の定ここで折り返し運用っすね。ということは。
でたー。
当家が立ち会うのは2度めとなる、非常用の運転台を使っていつもと逆向きに車両を走らせる「倒叮」。本来先頭側につくはずの屋根上機器の向きが揃ってないのが、簡単な見分け方。詳しい手順は前回目撃時を参照いただくとして。
つーか、またですか。別にレア運用が観たくて来とるわけやないんですけど。むしろ普段通りの状況で、ラッピングが派手とか、日本語がどんどん上手くなってるとか、そういう話したいわ。
新光戯院から1ブロック西、春秧街の分岐点より少し西側に、渡り線がある。
左車線の混み具合を見計らっては、やりやすい側からポールの付け替えを行っていた。今年のデモが始まって以来、毎週末はこんな感じなのかもしれんな。中の人の皆様おつかれさまです。
車両の行先表示にある通り、筲箕湾までなら乗ることもできたが、この日は乗らずじまい。
北角以西の運休によって、必然的に春秧街経由は一切なし。北角へ来た理由の大半がなくなった。
電車がデモを警戒しているということは、地下鉄がいつ止まっても不思議はない。一夜明けて月曜には普段通りの姿が観られることを願いつつ、いったん撤収しよう。
こうして、本来なら撮影に使うはずの時間が余った。相変わらず便利な尖沙咀駅直結 iSquare のスーパーにて、翌日予定していたおみやげ買い出しタイムを前倒し。からっぽだったキャリーカートの片面がきっちり埋まる。
そして休憩がてら、駅構内で仕入れたおやつを部屋でいただく。美心のきっちり濃ゆい欧風ケーキ(日式ではない)、合計 $45。別にデモ隊に対抗してるわけじゃなくて、店舗が多くて味が安定してて便利なのよ。
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